「Visual Studio」と「WebStorm」の違い【第4回】
Visual StudioとWebStormを「使用上の注意」で比較 高機能だと人が育たない?
開発プロジェクトのIDEに「Visual Studio」や「WebStorm」を採用する際には、どのような問題があることを把握しておくべきなのか。幾つかの注意点を解説する。
統合開発環境(IDE)であるMicrosoftの「Visual Studio」とJetBrainsの「WebStorm」には、幾つかの制限事項や課題がある。利用時における注意事項をまとめた。
Visual StudioとWebStormを「使用上の注意」で比較
併せて読みたいお薦め記事
連載:「Visual Studio」と「WebStorm」の違い
- 第1回:Visual Studioってそもそも何? 競合「WebStorm」との違いは?
- 第2回:Visual StudioとWebStormを「デバッグ機能」で比較 どちらが“使える”か?
- 第3回:Visual StudioとWebStormを「料金」「拡張性」で比較 お得なのはどっち?
さまざまなプログラミング言語
Visual Studio
Visual Studioには、以下の問題点が存在する。
- 有料版を利用する場合のコストが大きい
- インストールや稼働にかなりのメモリを使う
- 個人や教育機関向けの「Visual Studio Community」は小規模な開発プロジェクト向きで、実現可能なことが比較的限られている
フルバーションのVisual Studioは、開発初心者にとっては複雑過ぎる場合がある。膨大な数の機能とオプションは、小規模プロジェクトでの作業に慣れている開発者にとっては極めて複雑に感じられ、圧倒される恐れがある。
Visual Studioが自動生成するコードスニペット(短いソースコードのまとまり)は、比較的高い再利用性を備える。そのため開発初心者がスキルを磨くために必要な、試行錯誤の学習プロセスを奪ってしまうという意見もある。
WebStorm
WebStormはメモリに配置するソースコード量を最小限に抑えるために、他のIDEよりもメモリの使用量を抑えている。このことから、起動に時間を要すると感じる利用者が少なくない。
2010年の登場以降、WebStormは何度もバージョンアップを重ねてきた。チーム開発でWebStormを使う場合は、バージョンの競合を避けるため、チームの開発者全員が同じバージョンを使用していることを定期的に確認する必要がある。WebStormは大規模な開発作業、特に、Microsoftのアプリケーション開発・実行環境「.NET Framework」を利用した開発には必ずしも適さない。
Visual StudioとWebStormの併用が吉
1つのプロジェクトでVisual StudioとWebStormの両方を使用して、開発作業に応じて両者を切り替えることも可能だ。例えば、まずWebStormを使って、プログラミング言語「JavaScript」のスクリプトをリファクタリング(プログラムの動作を変えずに内部構造を整理)する。その後Visual Studioに切り替えて、アプリケーションのデータをデータベースと連携させる「Prisma」や、人工知能(AI)技術を活用したソースコード生成ツール「GitHub Copilot」といった拡張機能を使う。
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