アニメを極めようとした学生が“アニメじゃない”道を選んだのはなぜ?:当事者が語る「女性開発者の増やし方」【前編】
3Dアニメーションやゲームデザインを専攻していたゼニア・キム氏は、紆余曲折を経てソフトウェア開発の道に進んだ。その背景には何があったのか。
ゼニア・キム氏は、シンガポールの高等教育機関テマセクポリテクニック(Temasek Polytechnic)で3D(3次元)アニメーションの学位取得を目指していた。そのときに得た知識が、ソフトウェア開発のキャリアへの道を開くことになるとは考えてもいなかった。
学生はこうして“アニメじゃない”道を選んだ
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キム氏はバックアップソフトウェアベンダーAcronisで開発者として働き、開発チームの一員として同社製品の機能を開発している。データベースの設計やAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)の実装などが同氏の仕事だ。
Acronisに就職するまでに、キム氏は貴重な経験を積んできた。同氏は米国のデジペン工科大学(DigiPen Institute of Technology)に入学し、コンピュータサイエンスとゲームデザインの学位を取得した。同校に入学する前、同氏はクライアント向けにアプリケーションをカスタマイズする開発会社において、10カ月間フルタイムで勤務した経験を持つ。
キム氏が最初に担当したのはバグの修正だった。その後にはアプリケーション開発といった比較的大きなプロジェクトで開発業務を担うようになったという。この抜てきの理由について、同氏は「UI(ユーザーインタフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)のデザインの知識を持っていたことが大きかった」と語る。
中編は、ソフトウェア開発者として成功するために必要なスキルをキム氏に聞く。
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