特集/連載
COBOLをやめる“とんでもなく悪い方法”はこれだ:COBOLのモダナイゼーションテクニック【第1回】
COBOLプログラムのモダナイゼーション(最新化)手法には、幾つかの選択肢がある。自社のニーズに沿った手法を選ぶために、それぞれのメリットやデメリットを理解しておこう。
プログラミング言語「COBOL」を扱えるエンジニア不足が深刻だ。COBOLに精通していないエンジニアでも、メインフレームで稼働するプログラムを扱えるようにするために、企業はCOBOLプログラムのモダナイゼーション(最新化)に取り組んでいる。
良くない「COBOLのやめ方」
COBOLプログラムのモダナイゼーションには、さまざまな手法がある。調査会社Intellyxの創設者兼プレジデントであるジェイソン・ブルームバーグ氏は、「COBOLプログラムを行単位で別のプログラミング言語に変換することは、決して良いアイデアではない」と話す。
ブルームバーグ氏は、COBOLから行単位で変換するのが望ましくないプログラミング言語の例として「Java」を挙げる。その理由は「JavaとCOBOLは違うプログラミングパターンとベストプラクティスを持つからだ」(同氏)という。
行単位での変換の他には
- プログラムを一から書き直す
- プログラムを自動変換するツールを使用する
といったモダナイゼーション手法がある。専門家によるとそれぞれに長所と短所がある。どの手法を採用するのかは、
- 作業するエンジニアのスキル
- 予算
- 市販ツールとの互換性
などの要因を考慮して決めるとよい。
第2回は、COBOLプログラムの適切なモダナイゼーション手法を考える。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.