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NFCでなぜ機械の誤った操作方法を防げるのか 近距離無線通信の活用法:「RFID」と「NFC」はどう違うのか【中編】
「RFID」と似た技術である「NFC」には、さまざまな用途がある。NFCとは、どのような仕組みを持つ技術なのか。NFCの特徴を整理しつつ、主な用途を紹介する。
「RFID」(Radio Frequency Identification:無線個体識別)と「NFC」(Near Field Communication:近距離無線通信)は、両方とも無線のデータ通信を実現するための技術だ。RFIDとNFCはどのような仕組みで、何が違うのか。本稿はNFCを解説する。
NFCとは? 範囲は狭いが用途は広い
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NFCはもともと、モバイルデバイスの近距離通信を可能にするために開発された。NFCは磁気を使うことにより、NFCに準拠した2つのデバイスを近づけるだけで両デバイス間の通信ができる。昨今、NFCはスマートフォンへの搭載が進んでいる他、クレジットカードに搭載されることもある。
主なNFCの用途として、下記が挙げられる。
- 非接触でドアを施錠・解錠する
- ヘッドフォンといった「Bluetooth」準拠デバイスをスマートフォンに接続する
- 「Apple Pay」「Google Pay」といった決済サービスを使い、スマートフォンで支払いをする
スーパーマーケットでは食品にNFCタグを付けることで、顧客がスマートフォンでNFCタグをスキャンし、成分に関する詳細情報を得るといったことが実現できる。製造現場でもNFCが有用だ。例えば機械にNFCタグを取り付けることで、作業員がNFCタグをスキャンし、機械の操作方法に関する情報を取得するといったことが実現可能だ。
後編は、RFIDとNFCのそれぞれに適した用途を考える。
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