経験者が語る“燃え尽きたソフトウェア開発者”が発するサインとは?:ソフトウェア開発者「燃え尽き症候群」の防ぎ方【第2回】
ソフトウェア開発者が燃え尽き症候群になるきっかけは何か。燃え尽き症候群の兆候とは。燃え尽き症候群の経験者の声を基に紹介する。
Web開発ツールベンダーPantheon Systemsで最高技術責任者(CTO)を務めるデービッド・ストロース氏によると、ソフトウェア開発者にはさまざまなプレッシャーがかかっており、それが慢性的なストレスを引き起こす。ストロース氏はキャリアの中で何度も燃え尽き症候群を経験済みだ。
燃え尽きたソフトウェア開発者が発する“あのサイン”
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連載:ソフトウェア開発者「燃え尽き症候群」の防ぎ方
働き過ぎる従業員の実情
ストロース氏は、ソフトウェア開発者が感じる事項として、以下の組み合わせが燃え尽き症候群の引き金になると考える。
- 長時間労働
- 高い専門性の要求
- 職場における自身の価値を感じられないという感覚
ベテランのソフトウェア開発者の中には「燃え尽き症候群を経験したことがない」と話す人もいるとストロース氏は語る。そうした発言について、同氏は「自身の体験を神話のように誇張する行為だ」と批判する。
燃え尽き症候群の兆候に「クワイエットクイッティング」(静かな退職)がある。クワイエットクイッティングは仕事に必要最小限の労力しか割かずに、現職を続行する働き方を指す。「クワイエットクイッティングによって、ソフトウェア開発者は慢性ストレスに対処しようとする」とストロース氏は説明する。
クワイエットクイッティングをする従業員は、例えば会社に来て、メールへの返信や会議への出席といった仕事はこなす。そのようなごく基本的な仕事以外には、やる気を感じなくなるという。「自身が周囲に置いていかれていると感じ、未読メールがどんどんたまり、何もかも遅れているように思える」(ストロース氏)
第3回は、ソフトウェア開発者が燃え尽き症候群に陥る理由を掘り下げる。
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