検索
特集/連載

SAP HANAバックアップ手法「ファイルベース」「スナップショット」の違いとは?SAP HANAバックアップ入門【中編】

SAPのインメモリデータベース「SAP HANA」で利用可能なバックアップ方法として「ファイルベースのバックアップ」や「スナップショット」がある。それぞれどのような仕組みなのか。

Share
Tweet
LINE
Hatena

関連キーワード

SAP | SAP HANA | バックアップ


 メインメモリに全てのデータを保存する、SAPのインメモリデータベース「SAP HANA」。そのデータをバックアップするには、どうすればよいのか。

 SAP HANAバックアップには複数の方法がある。ここで主なバックアップ方法を簡潔に紹介する。

1.ファイルベースのバックアップ

 データ全体ではなく、使用中のデータのみを保護するのが、ファイルベースのバックアップの特徴だ。ファイルベースのバックアップは、データの破損を防ぐ整合性チェックは、ブロック(固定サイズのデータの塊)レベルで実行する。

 ファイルベースのバックアップは、SAP HANAのアプライアンスと外部ストレージを結ぶネットワークに負荷が掛かりやすい。そのため実行時にはデータの書き込み頻度を監視・調整する必要がある。

2.スナップショット

 SAP HANAバックアップのもう一つの方法は、スナップショットの作成だ。スナップショットは作成やロールバック(スナップショットを作成したときの状態にデータを戻すこと)が短時間でできるため、バックアップに十分な時間がかけられない企業に適する。

 スナップショットは、作成する量が増えるほどシステムリソースの使用量も増える点に注意が必要だ。「ある時点のシステムのコピー」であるスナップショットは、本格的なバックアップとは異なることも忘れてはいけない。


 後編は、サードパーティー製ツールでSAP HANAのデータをバックアップ可能にするために、SAPが提供しているデータベースインタフェース「Backint」を紹介する。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る