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Excel関数「LARGE」の数式をすっきり書く「ヘルパー列」の正体と使い方Excel関数「LARGE」を使いこなすヒント【第2回】

「Excel」の関数「LARGE」を使う際に「ヘルパー列」を組み合わせると、数式を単純化できることがある。そもそもヘルパー列とは何なのか。使用のこつは。

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 Microsoftの表計算ソフトウェア「Microsoft Excel」には、ある範囲内のデータの中から、指定した順位の大きさのデータを算出する関数「LARGE」がある。LARGEを使う際には「ヘルパー列」を追加すると、数式を単純化できる。

LARGEの「ヘルパー列」とは? 使用するには

 複雑な数式や難しい操作を簡略化するために用意する、補助的な列がヘルパー列だ。画面2-1の例では、ヘルパー列を使用して最大値を返している。

画面2-1
画面2-1 ヘルパー列の使用例(編集部がスクリーンショットを取得)《クリックで拡大》

 画面2-1の例では、まずセルE3からE5に、1、2、3の数字を入力してヘルパー列を作成する。セルのD3に、

=LARGE(B:B,E3)

と入力すると、B列の最大値を表示する。同じ結果は、最大値を求める関数「MAX」でも得ることは可能だ。LARGEの場合、D3の数式をD4、D5にコピーすると、それぞれB列で2番目に大きい値を算出する数式、3番目に大きい値を算出する数式を生成できる。

 ヘルパー列を使わない場合、数式を下のセルにコピーするにつれてLARGEの2番目の引数である「順位」が自動的に増加するようにするには、連続番号を振る関数「ROW」を最初の数式に使用して、

=LARGE(B:B,ROW(1:1))

と入力する。ROW(1:1)の値は1であり、LARGEは1番目に大きい値を返す。数式を下にコピーすると、ROWの引数が「2:2」に変わる。そうすることでLARGEは2番目に大きい値を返すことになる。3番目以降も同様だ。


 第3回は、LARGEがうまく機能しない「よくある失敗例」を解説する。

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