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米アメフトリーグNFLが「DX」推進 その“真の狙い”とは?スポーツチームのDX【前編】

米国のプロアメリカンフットボールリーグNFLのチームは、スタジアムにおけるDXを推進する。その狙いと、具体的な手法とは。

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 米国のプロアメリカンフットボールリーグNFL(National Football League)の加盟チームNew York Jets(NYJ)とNew York Giants(NYG)は、スタジアムにおけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を目指す。その狙いとは。

NFLが「DX」に取り組む理由

 2022年9月、NYJとNYG、両チームのホームスタジアムMetLife Stadium(MetLife Stadium Companyが運営)の3者は、インドのITサービス事業者HCL Technologies(HCL)との提携を発表した。提携の目的は、同スタジアムを“全米で最もデジタル化が進んだスタジアム”にするための取り組みを開始し、ファンとチームの関係性を強化することだ。

 この提携には、以下の取り組みが含まれる。

  • スタジアムにおける観戦体験の向上
    • 複数のカメラで異なる方向から撮影するマルチアングル映像やリプレイ機能といった、最新のデジタル技術の活用
  • 没入型のデジタルエクスペリエンス(体験価値)の提供
    • 映像や統計情報をリアルタイムで提供

 「最優先事項は、ファンの観戦体験を高めることだ。HCLと提携することで、全ての試合でファンのエンゲージメント(チームへの関わり)を強化できると考えている」。こう語るのは、NYJでCEOを務めるジョン・マーラ氏だ。

 MetLife Stadiumのプレジデント兼CEOのロン・ファンデフェーン氏は次のように話す。「デジタルエクスペリエンス構築の知識と実践経験を有するHCLと提携して当スタジアムの魅力を高め、それをファンに伝えていきたい」

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