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“できるIT人材”が「高給」よりも欲しがるものとは? アメックスの答え:IT人材獲得を強化するAmex【後編】
American ExpressがIT人材の採用を強化している。優秀な人材を獲得するために同社が用意する「高い給与よりも価値がある“報酬”」とは何か。
金融業界では、適切なスキルを持つIT人材への需要が世界的に高まっている。通信社Bloombergが2022年9月に報道した内容によると、大手クレジットカードブランド会社American Express(Amex:アメックス)の最高情報責任者(CIO)であるラビ・ラダクリシュナン氏は、「IT人材の争奪戦が起きており、採用を取り巻く状況は厳しい」と述べている。
Amexが人材獲得のために提示する“高い給与以外の報酬”とは
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企業が優れたIT人材を獲得するためには、もはや高い給与を用意するだけでは不十分になっている。Amexは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)が落ち着いている状況下でも、テレワークとオフィスワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」を継続している。
パンデミックの間に導入した非公式な制度が成功したことを受けて、2021年に同社はハイブリッドワークを正式な制度にした。同社はこれを「Amex Flex」と呼び、最高経営責任者(CEO)を務めるスティーブ・スクエリ氏が2021年10月に当時の全従業員に通達した。
Amexは従業員に、
- オフィスで働く「オンサイト」
- ハイブリッドワークの「ハイブリッド」
- 完全テレワークの「バーチャル」
といった3つの働き方を提示している。従業員がオフィスに出勤するのは、オンサイトで週4、5日、ハイブリッドで週2、3日、バーチャルでは年に数回程度になる。
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