DXを語るなら当然やるべき“面倒過ぎるユーザーアカウント管理”の解消策:DX(デジタルトランスフォーメーション)目標10選【第4回】
DXを目指す上では、新しい仕組みを追加するだけではなく、古い非効率な仕組みを壊して一新することを考慮する必要がある。IT部門の業務効率に直結する、DX目標の例を紹介する。
「DX」(デジタルトランスフォーメーション)に着手するならば、企業のリーダーは旧態依然とした仕組みを一新することを考慮に入れる必要がある。一般的なDX目標10個のうち、8個目から10個目を解説する。
8.ユーザーアカウントの“面倒な作業”を自動化する
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連載:DX(デジタルトランスフォーメーション)目標10選
- 第1回:“DXって言いたいだけの会社”にならないための「DX目標の設定」の勧め
- 第2回:「DXって何をすればよいの?」と悩んだら“Webサイト簡素化”にまず取り組もう
- 第3回:DXで顧客だけじゃなく「従業員」も幸せにすべきなのはなぜ?
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IT担当者の主要業務の一つが、ユーザーアカウントの作成と管理だ。従業員はそれぞれの役割に応じて、メールなどのアプリケーションやデバイスを利用する必要がある。IT担当者は従業員の新規採用や退職のたびに、ユーザーアカウントの追加や削除をしなければならない。このプロセスを自動化すれば、IT部門の負担軽減につながる。IT担当者は、より複雑な業務に時間と労力をかけられるようになる。
9.重複しているシステムを整理する
企業が業務支援のために導入するシステムは、次第に増えるものだ。企業が成長するにつれて、似たシステムを複数の部署や事業部で利用するようになる。このように重複しているシステムをなくすことは、DXの目標の一つだ。ソフトウェアやサービスのライセンスを削減することは、コストの節約につながる。
10.データ分析システムを改善する
古いデータ分析システムは、複数のシステムのデータをうまく集約できない場合がある。新しいデータ分析システムを導入すれば、今までよりも使い勝手のよいレポート作成機能やダッシュボードの機能が利用できる可能性がある。洗練されたレポートやダッシュボードを使って、より多くの情報を把握しやすくなる。高度なレポートシステムを導入すれば、カスタマーサービス担当者の業績評価時に、顧客からのレビューやオンボーディング(顧客が製品を利用可能な状態にすること)完了率などの統計情報を参照できるようになる。
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