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「ChatGPTと検索の違い」よりも深いOpenAIとGoogleの“根本的な違い”とは?:MicrosoftとOpenAIのタッグがもたらす意味【第4回】
MicrosoftがOpenAIの技術を組み込んで検索エンジンの強化を進める中、Googleはどう動くのか。その行方を占う上で、OpenAIとGoogleの“ある違い”が重要になる可能性がある。それは何なのか。
Microsoftは、人工知能(AI)ベンダーOpenAIへの投資を続けている。OpenAIはAI技術を活用したチャットbot(AIチャットbot)「ChatGPT」や、画像生成AIエンジン「DALL・E 2」を手掛ける。OpenAIの技術を検索エンジンに組み込むMicrosoftの動きを受けて、人々はGoogleがどう対抗するのかを注視している。
OpenAIとGoogleは“あれ”が根本的に違う
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連載:MicrosoftとOpenAIのタッグがもたらす意味
- 第1回:「ChatGPTの衝撃」の3年前には既に始まっていたMicrosoftとOpenAIの“蜜月”
- 第2回:ChatGPTどころじゃない「MicrosoftがOpenAIに投資する“本当”の理由」
- 第3回:「ChatGPTよりもすごいGoogle製AIチャットbot」はなぜ生まれないのか
ChatGPTとは何か
「他の技術と比べてAI技術の開発には膨大な労力が必要になる」。調査会社Forrester Researchでアナリストを務めるウィル・マキーオン・ホワイト氏は、こう語る。
ホワイト氏によると、OpenAIは開発に必要な人材や資材の拡大にたけている。Microsoftの投資によって、OpenAIは「クリティカルな課題に、多額の資金を投じることが可能になった」と同氏はみる。
GoogleはOpenAIとは対照的に、企業向けのAIモデルやクラウドサービスなど、ありとあらゆる技術に資金を分散させている。ホワイト氏は両社の違いについて、「資金が豊富で、重点を絞って投資できる小さな企業と、会社の運営自体も考えなければならない大企業との大きな違いだ」と話す。
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