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SSDはなぜ発熱するのか? “根本的な原因”はこれだSSD「オーバーヒート」の原因と対策【第2回】

SSDの快適な動作を妨げるのが、過剰な発熱である「オーバーヒート」だ。そもそもSSDが発熱する理由とは何なのか。オーバーヒートにつながる原因には、どのようなものがあるのか。

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SSD | 半導体ストレージ


 過剰に熱が発生する「オーバーヒート」は、データ読み書き速度や耐久性といったSSDの性能を損ないかねない。SSDが発熱する以上、オーバーヒートの危険性は、あらゆるSSDにあると考えられる。そもそもSSDが熱を発する根本的な原因は何なのか。それは

  • SSDを構成する電子部品や配線の電気的な「抵抗」

だ。電流を流した際に抵抗によって発熱することは、あらゆる電子機器に共通する事象であり、SSDも例外ではない。

オーバーヒートを招く“これだけの原因”

 SSDは通常、コンピュータとの接続制御を担う「SSDコントローラー」など、発熱する複数の電子部品で構成されている。NAND型フラッシュメモリによっては、複数のメモリセル(データを読み書きする最小構成要素)を積層した構造になっていることがある。これらの電子部品や配線から発生する熱が、SSDの熱となる。

 外付けのSSDはあるものの、一般的なSSDはコンピュータの筐体(きょうたい)内に格納されている。筐体内のエアフロー(空気の流れ)が限られていたり、全くなかったりする場合、SSDの温度は下がりにくくなる。筐体内に冷却用のファンがなければ、こうした熱問題はより深刻になる。

 周囲の温度は、SSDの熱問題の一因となる。冷房の効いたデータセンター内のコンピュータでは、一般的にはSSDの発熱は問題になりにくい。ただしハイパフォーマンスコンピューティング(HPC:高性能計算)用といった計算負荷が集中しやすいコンピュータでは、筐体内の電子部品の急激な発熱により、SSD周囲の温度は容易に上昇する。


 次回は、オーバーヒートがSSDに及ぼす主な影響を整理する。

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