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「選んではいけないWeb会議ツール」の条件はこれだ 名門大のIT責任者が断言事例に学ぶ「Web会議ツール」の選び方【前編】

広がりつつあるハイブリッドワークをIT面で支えるのがWeb会議ツールだ。ハイブリッドワークをスムーズに進める上で、どのようなWeb会議ツールを選ぶべきなのか。名門校ペンシルベニア大学のIT責任者に聞く。

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 オフィスワークとテレワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」を採用する動きが広がっている。ハイブリッドワークを成功させる上で重要なのが、適切なIT製品の導入だ。テレワークの普及と共に導入が進んだWeb会議ツールは、ハイブリッドワークにおいても主要なコミュニケーション手段になる。

 ハイブリッドワークに適したWeb会議ツールを選定する上で、考慮すべきポイントとは何か。先駆的なハイブリッドワーク実践組織の事例から学ぼう。

“駄目なWeb会議ツール”の条件はこれだ

 ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)は、米国の名門私立大学群Ivy League(アイビーリーグ)の一校だ。同校のIT部門は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)中に、職員用オフィススペースの大規模改装を実施。それまで複数の場所で働いていたIT担当者を全員、1つの建物に集めた。

 「ハイブリッドワークを定着させるには、それに合った環境を整備することが重要だ」。ペンシルベニア大学の技術ディレクターを務めるジョーデ・バイトラー氏は、こう述べる。

 バイトラー氏によると、ハイブリッドワークのために不可欠なのはWeb会議ツールだ。適切なWeb会議ツールを選定するには、設置方法が簡単かどうかはもちろん、参加者一人一人の顔と声を認識する機能があるかどうかも含め、さまざまな点を考える必要があるという。「テレワーク中の参加者が『会議に参加している実感を持てない』Web会議ツールでは、ハイブリッドワークはうまくいかない」と同氏は言い切る。

 ペンシルベニア大学は、参加者一人一人の顔と声を認識できるWeb会議ツールを導入。「場所を問わず、誰もが『平等に参加している』と感じる会議を実現した」(バイトラー氏)という。


 後編は、医療保険会社や病院の事例を基に、Web会議ツールの選定ポイントをさらに掘り下げる。

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