「OSサポート残り1年のスマホ」を3年後まで使ってはいけない理由:スマートフォンの“消費期限”とは【第5回】
スマートフォンの賢い利用には、セキュリティの考慮が不可欠だ。スマートフォンを安全に利用するためには、OSのサポート期間を考慮する必要がある。それはなぜなのか。
スマートフォンを長く使えるようにするために欠かせない、OSのアップデート。なぜ重要なのか。どうすれば、賢くできるのか。
スマホの「OSサポート切れ」軽視はなぜ危険なのか?
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連載:スマートフォンの“消費期限”とは
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スマートフォンを賢く購入するには
企業はスマートフォンのライフサイクル管理の一環として、セキュリティを考慮する必要がある。スマートフォンのセキュリティ対策として重要なのが、OSのアップデートだ。
スマートフォンを購入する際、企業はそのスマートフォンの想定利用期間中に、OSのサポートが確保されているかどうかが重要になる。OSのサポート期間が1年しかないにもかかわらず、スマートフォンを3年間も利用することになれば、新しい脆弱(ぜいじゃく)性に対処できず、攻撃のリスクが高まる。
Appleは通常5年以上のOSサポートを提供しており、一般的な企業の利用期間に沿っている。OSにGoogleの「Android」を採用するスマートフォンの場合は、Googleが企業向けとして推奨するデバイスリスト「Android Enterprise Recommended」に掲載の機種を導入すれば、OSのアップデートやパッチ(プログラム修正版)を確実に適用しやすくなる。
企業はスマートフォンの機種やOSのバージョンを見れば、だいたいの寿命を把握できる。寿命が近づいているようであれば、コストを惜しまず、スマートフォンを買い替えよう。スマートフォンを快適で安全に利用できるかどうかは、買い替えの最適なタイミングを見極めることが鍵を握る。
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