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定額制PC「PCaaS」の魅力と“後悔”しないためのチェックポイント:テレワーク「デバイス」の選び方【中編】
クライアントデバイスを調達する手段として「PCaaS」(PC as a Service)がある。PCaaSは便利な一方、幾つかの注意点がある。それは何なのか。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、企業はテレワークについて、さまざまな経験を積んできた。いまだに悩ましいのは、テレワークで使うクライアントデバイスをどのように導入するのかを決めることだ。実はクライアントデバイスの調達方法には、新しい選択肢が生まれている。
「PCaaS」とは? 導入に失敗しないチェックリスト
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「エンドポイント」を守るには
クライアントデバイスの調達方法として、PCの定額課金制サービス「PCaaS」(PC as a Service)の選択肢がある。PCaaSは「Device as a Service」(DaaS)と呼ばれることもあるが、「Desktop as a Service」と混同しやすいので、ここではPCaaSと呼ぶ。HPやDell Technologies、Lenovoなど大手PCベンダーは近年、PCaaSに注力。デスクトップPCやノートPCをサポート付きで使えるPCaaSを提供している。
ユーザー企業は、クライアントデバイスのライフサイクル管理のしやすさを見込み、PCaaSの利用に関心を寄せ始めた。一方でPCaaSの採用を巡っては、慎重に考えなければならないこともある。主な注意点は以下の通りだ。
- MicrosoftのOS「Windows」とオフィススイート「Microsoft Office」のライセンスをどう管理するのか
- PCaaSで調達したクライアントデバイスをどう管理するのか
- 使用するクライアントデバイス管理ツールはMicrosoftの「Microsoft Intune」といったOSベンダーのツールか、PCベンダーのツールか、それ以外のツールか
- PCaaSベンダーと自社の責任範囲の線引きはどうなっているのか
- 部品供給不足を想定し、修理が必要な際にはどのような影響を受けそうなのか
- DaaS(Desktop as a Service)と比べて、PCaaSを利用するメリットは何なのか
後編は、スマートフォンを業務用のクライアントデバイスとして活用するメリットを考える。
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