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「コンテナ」がクラウドベンダーロックインの回避策になる理由と“新たな懸念”クラウドの「ベンダーロックイン」を避ける方法【第4回】

クラウドサービス利用時の「ベンダーロックイン」の影響を抑えるには、どうすればよいのか。ユーザー企業や専門家の声を基に、取り得る対策を探る。

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 クラウドサービスを利用する際、特定ベンダーに過度に依存する「ベンダーロックイン」の影響を抑える手段として有効なのが、アプリケーションの移植性を高めることだ。移植性を高めることで、必要に応じて他ベンダーのクラウドサービスへと、アプリケーションを移行させやすくなる。ベンダーロックインの影響を軽減するためには、何をすればよいのか。

コンテナがなぜロックイン回避に有効? 実は“別の懸念”も

 損害保険会社Hippo Analytics(Hippo Insurance Servicesの名称で事業展開)でシニアエンジニアリングマネジャーを務めるイーライ・ジルベルシュタイン氏は、アプリケーションとインフラの間に、抽象化レイヤーを構築することを推奨する。こうした抽象化レイヤーの代表例が、アプリケーションの実行環境を仮想化する「コンテナ」だ。コンテナは、異なるインフラへのアプリケーションの移植を容易にする。

 コンテナでは稼働しないソフトウェアを利用しているといった理由で、コンテナのメリットが得られないアプリケーションもある。システムインテグレーターのEnsonoでバイスプレジデントを務めるオリバー・プレスランド氏は、アプリケーションのコンテナ化を検討するときは概念実証(PoC)を実施することを推奨する。ITコンサルティング企業のAHEADでデジタルソリューション担当チーフアーキテクトを務めるクーパー・ルッツ氏は「コンテナオーケストレーションツールにも、ベンダーロックインの可能性がある」と注意を促す。

データを考慮する

 クラウドアプリケーションのベンダーロックインを防ぐには、アプリケーションで扱うデータの保管場所を考えることが重要だ。企業は、データを常に複数のクラウドサービスで保管するか、単一のクラウドサービスで保管するか、オンプレミスインフラで保持してリモートアクセスにするかを決める必要がある。

 「データを保管するインフラを変えることは、アプリケーションのインフラを変えるよりもコストが掛かりやすく、しかも難しい」。システムインテグレーターPersistent Systemsでクラウドおよびインフラ担当シニアバイスプレジデントを務めるニーサ・パスラン氏はこう語る。

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