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フラッシュメモリ「NAND型」「NOR型」の利点を“ほぼ一言”で説明するなら?フラッシュメモリ「NAND型」「NOR型」の違い【第3回】

「NAND型フラッシュメモリ」と「NOR型フラッシュメモリ」には、技術的に明確な違いがあるだけではなく、期待できる利点にも違いがある。それぞれ何が期待できるのかを紹介する。

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 各種デバイスや外付けのストレージなど、さまざまな用途に使われているフラッシュメモリは「NAND型フラッシュメモリ」と「NOR型フラッシュメモリ」の2種に分類できる。この2種は何が違い、それぞれ何が期待できるのかをごく簡単に解説する。

フラッシュメモリ「NAND型」「NOR型」それぞれの“知られざる利点”

 NAND型フラッシュメモリは、各メモリセルが直列で接続する構造を採用している。NAND型フラッシュメモリはこの直列の構造によって、メモリセルが並列で接続するNOR型フラッシュメモリよりも配線が少なく済み、メモリセルの面積をより小さくできる。そのためNAND型フラッシュメモリは、NOR型フラッシュメモリよりも記録密度を高めやすい。NAND型フラッシュメモリの方が、はるかに大きな容量の製品が登場している。

 メモリセルが直列に接続する点は、NAND型フラッシュメモリが3D(3次元)構造になることにも役立っている。昨今登場している3D構造のNAND型フラッシュメモリは、メモリセルを積層して立体構造にすることで高密度化を実現した。

 NOR型フラッシュメモリは、個別のメモリセルにアドレス指定をしてアクセスすることができる。これはランダムアクセス方式(アドレス指定で目的データに直接アクセスする方式)のアプリケーションを使用する際、データ読み書きが高速に動作しやすくなる。ただしNOR型フラッシュメモリはNAND型フラッシュメモリよりも記録密度が低くなるため、記憶容量の大きさは期待できない。


 第4回は、NAND型フラッシュメモリの種別を分類して紹介する。

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