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ChatGPTとGPTの「IT用語」としての違いとは? どう使い分ける?「ChatGPT」と「GPT」の違い【第4回】

頻繁に耳にするようになった「ChatGPT」と「GPT」という2つの言葉。これらの言葉は、どう使い分けられているのか。“GoogleのChatGPT”が存在しない背景とは。

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 AI(人工知能)技術を使ったチャットbot「ChatGPT」と、LLM(大規模言語モデル)「GPT」(Generative Pre-trained Transformer)は別物だ。両方を開発しているAI技術ベンダーOpenAIや他の企業は、それぞれの言葉をどう使い分けているのか。具体例を見てみよう。

IT用語としての「ChatGPT」と「GPT」を正しく使い分ける

 ChatGPTという言葉は、当然ながらChatGPTのサービス名を指す。OpenAIは同社の広報活動の中で、例えば「ChatGPTのAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を公開した」といった具合に、ChatGPTという言葉をサービス名として用いている。

 Slack Technologiesのプロダクト担当シニアディレクター、ジャッキー・ロッカ氏は、同社のビジネスチャットツール「Slack」について「SlackにChatGPTのインテリジェンス(自然言語処理能力)を組み合わせることにより、さまざまな企業でAI技術がより身近になる」と述べている。ロッカ氏もChatGPTという言葉で、具体的なサービスに言及している。

 GPTは前述の通りLLMであり、ChatGPTのようにしばしばサービス名の末尾に付く。OpenAI以外の企業が、GPTという言葉を使うことがある。もともとGPTの中核となるディープラーニング(深層学習)モデル「Transformer」(トランスフォーマー)を考案したのはGoogleだ。同社はサービス名をはじめとする、自社のAI技術のブランディングでは、基本的にGPTという言葉を使用しない。ChatGPTの対抗馬になるGoogleの「Bard」は、その分かりやすい例の一つだ。


 次回は、OpenAIが提供するGPTの主な種類と、それぞれの技術的な違いを解説する。

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