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「コンポーザブルERP」を使うなら乗り越えるしかない“最初の難題”:「コンポーザブルERP」とは何か【後編】
ビジネスの成果創出の土台になる存在として企業が目を向ける「コンポーザブルERP」。導入する企業は、最初に何に取り組む必要があるのか。
「コンポーザブルERP」(ERP:統合基幹業務システム)は、企業が目的に合わせてさまざまな機能を組み合わせるERPだ。コンポーザブルERPを導入する企業は、まず何に取り組む必要があるのか。
「コンポーザブルERP」の乗り越えるべき難題
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連載:「コンポーザブルERP」とは何か
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コンポーザブルERPは、機能追加や仕様変更といった豊富な選択肢を企業に提供し、ビジネスの利益や価値をより迅速に創出できるように支援する。コンポーザブルERPを運用するには、組織内にあるさまざまなデータを統合しなければならない。これは簡単なことではないが、ビジネスの中核となるデータをうまく活用するためには欠かせないプロセスだ。
例えば、受注から売り上げ回収までを範囲とするO2C(Order to Cash)業務は、財務からサプライチェーン、在庫、注文管理までさまざまなシステムにまたがる。各システムが扱うのは、製品需要や配送プロセスなどに関するデータだ。
企業はコンポーザブルERPに含まれる新システムと、既存の社内システムを相互運用できるよう、データを最適化する必要がある。既存のERPやデータベースは、コンポーザブルERP内の全てのシステムからアクセス可能な、標準化された形式のデータを持つ中央リポジトリ(保管場所)となる。
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