NHSの「Microsoft 365」導入事例【後編】
NHSが病院向け「Microsoft 365」の一括購入で創出する“驚き”のコスト削減効果
NHS Englandは「Microsoft 365」サブスクリプションの5年契約を締結。これにより、傘下の医療機関はMicrosoft 365を利用できるようになる。NHS Englandが代表して契約の交渉に立った狙いは。
英国の国民保健サービス(NHS:National Health Service)でイングランド地域を管轄するNHS Englandは、Microsoftのサブスクリプション形式の製品・サービス群「Microsoft 365」の5年契約を締結した。NHS Englandは2020年3月にWeb会議ツール「Microsoft Teams」を導入していた。その際は試算値で、NHS職員に1700万時間以上の時間短縮効果が見られたという。
「Microsoft 365」全面導入による“驚きのコスト削減効果”とは
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連載:NHSの「Microsoft 365」導入事例
英国における医療とデジタル化
NHS Englandは「この取り組みは、医療機関にとって費用削減につながる」と説明する。医療機関が個別にMicrosoft 365の契約交渉をするのではなく、NHS Englandが医療機関全体を代表してMicrosoft 365の契約交渉をすることが「医療機関にとっての費用削減」に寄与しているという。
Microsoftは2023年6月29日に公式ブログのエントリ(投稿)で次のように記している。「NHSが購買能力を総括して交渉の場に持ち込んだことで、商業的な取引における大きな枠組みを構築できた。NHS傘下組織にとっては価値ある取引が多岐にわたって提供されることになる。それと同時に、医療サービスのコストが年間数百万ポンドの規模で削減できるようになる」
NHS Englandで最高情報責任者(CIO)を務めるジョン・クイン氏によると、今回の契約は、医療従事者同士の共同作業やコミュニケーションの量と質を改善することにつながる。クイン氏は2020年にMicrosoft Teamsを導入した際の成果を振り返り、「会議を素早く簡単に手配できるようになったり、空いた時間を患者のケアに割けるようになったりと、大きなメリットが得られた」と語る。
Microsoftの英国法人のCEOクレア・バークレイ氏は、今回の契約について大きな期待を寄せている。医療機関にとって以下の利点が見込めるからだ。
- Microsoft 365の導入が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療体制を整えたり、働き方改革を後押ししたりすることに寄与する
- Microsoftのセキュアなクラウドインフラによって、医療機関はレジリエンシー(障害や災害からの回復力)を高められる
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