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オープンソースOSを独自開発する中国 “ITの米国依存”から卒業できるのか?「Windows」「macOS」以外のOSが覇権を握る?

中国のオープンソースコミュニティーopenKylinがオープンソースのデスクトップOSをリリースした。これにより中国は、ITの米国依存から脱却する狙いだ。この動きは、今後のIT市場にどのような影響をもたらすのか。

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 中国のオープンソースコミュニティーopenKylinは、2023年7月にオープンソースのデスクトップOS「openKylin 1.0」をリリースした。中国は、Microsoftの「Windows」やAppleの「macOS」をはじめとする米国IT製品への依存を減らし、IT産業の独立性を強化する狙いがあるとみられる。この動きは、今後のIT市場にどのような影響をもたらすのか。

「ITの米国依存」脱却は進むのか?

 openKylin 1.0は「Linux」ベースのOSだ。中国の宇宙関連のプロジェクトや、金融業界、エネルギー業界など、さまざまな場面で利用が進んでいるという。

 通信社Reutersの報道によると、openKylinには約4000人の開発者が参加している。コミュニティーは活動の根幹として「自主性、平等性、協力」を維持することを誓っており、Linuxのオープンソースやソフトウェアの発展に取り組んでいる。openKylinのコミュニティー構築に関与した組織は、中国のITベンダー、非営利団体、大学など多岐にわたる。

 中国で覇権を握るOSはWindowsか、macOSか、それともGoogleの「ChromeOS」なのか、予測するのは困難だ。ただし中国において“国産IT”の勢いが増している状況は確かだと言える。

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