バックアップ担当者が知っておくべき「生成AI」とはそもそも何か?: 生成AIでバックアップはどう変わる?【第1回】
AI技術はさまざまなツールに組み込まれ始めている。「ChatGPT」や「Bard」のような生成ツールは、IT部門の業務にどう役立つのか。生成AIで何ができるのかをまず確認しよう。
AI(人工知能)技術を活用したチャットbotの「ChatGPT」や「Bard」が注目を集めている。これらは、テキストや画像などを自動生成するAI技術「ジェネレーティブAI」(生成AI)を利用したツールの一つだ。
さまざまな領域で注目を集める生成AIは、IT部門の業務でも注目を集めている。例えば、IT部門の重要な仕事の一つにデータのバックアップがある。バックアップは反復的な作業であるため、AI技術による自動化が期待できる仕事だ。まず、生成AIは何ができるのかを確認しよう。
「生成AI」の利点とは? そもそも何ができる?
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生成AIによる自動化はどこまで可能なのか
AI技術を組み込んだツールの利用は、IT部門に広がりつつある。人間のエンジニアやデータアナリストをはるかに上回るスピードでデータを処理できるからだ。
大規模言語モデル(LLM)を使った生成AIツールは、自然言語での対話形式でレポートを作成できる。「文脈や背景情報を踏まえ、関連性のあるコンテンツを自動生成することに生成AIは役立つ」。データ分析ツールを提供するEXL Service Holdingsでアナリティクス部門の欧州責任者を務めるチティジ・ジェイン氏はそう分析する。
LLMに基づく生成AIツールは、プロンプト(応答を得るための質問)に対して、人間かのように応答を生成する。この特徴を生かしたチャットbotがカスタマーサービスで使われている例はすでにあり、生成AIは人間のオペレーターの業務量削減に貢献している。生成AIは広告用のパンフレットやカタログといったマーケティング用の文書の他、イラストも生成できる。
第2回はIT部門の現状と、AI技術が具体的にどのようにバックアップに役立つのかを解説する。
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