VDI(仮想デスクトップインフラ)が古い技術なのに今でも求められるのはなぜ?:「VDI」はまだ役立つのか【第3回】
新しい技術ではないにもかかわらず、「VDI」(仮想デスクトップインフラ)へのニーズが消えないのはなぜなのか。VDIが企業から支持され続ける理由とは。
仮想デスクトップ(仮想PC画面)をサーバで運用する「VDI」(仮想デスクトップインフラ)は、決して新しい技術ではない。それでもVDIは依然として、企業の重要な投資対象になっている。それは新旧の重要な課題に対処する手段として、VDIが有効に機能することが分かっているからだ。具体的には、どのような課題なのか。
だから「VDI」は欠かせない
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連載:「VDI」はまだ役立つのか
テレワークとオフィスワークを組み合わせるハイブリッドワークや、BYOD(私物端末の業務利用)を採用する企業では、従業員がさまざまなクライアント端末を使用し、さまざまな場所で仕事をする可能性がある。こうした働き方を実現する手段として、VDIは役立つ。
企業がVDIを導入すれば、従業員は利用中のクライアント端末の種類や場所を問わず、仮想デスクトップで仕事ができるようになる。ローカル端末に企業データを残さないようにすることで、ローカル端末の盗難・紛失による情報漏えいリスクを抑えることも可能だ。
レガシーアプリケーションを利用可能にする手段として、VDIを生かすこともできる。サーバで稼働するアプリケーションの画面のみをローカル端末に転送する「アプリケーション仮想化」により、ローカル端末で直接実行できないレガシーアプリケーションを利用することが可能だ。
用途によっては、オンプレミスインフラでVDIを構築するよりも、仮想デスクトップのクラウドサービスである「DaaS」(Desktop as a Service)の方が適する場合がある。第4回は、オンプレミスVDIではなくDaaSを選ぶメリットを説明する。
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