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IIJが最大18Gbpsの法人ルーターを提供 広帯域化が進む背景とはNEWS

インターネットイニシアティブ(IIJ)は法人向けに最大18Gbpsの法人向けルーターを提供する。近年は最大10Gbpsの回線サービスが普及する中で、十分な転送性能のルーターを出した。その狙いは。

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 IIJ(インターネットイニシアティブ)は2023年9月28日に、法人向けルーター「SEILアプライアンスシリーズ CA10」(以下、CA10)の提供を開始した。法人向け回線サービスは、最高通信速度が10Gbpsとなっているものが普及しつつある中で、CA10の転送性能は18Gbpsであり、余裕をもってその動きに対応している。IIJがCA10を提供する狙いとは。

10Gbps級のルーターを提供する背景

 IIJによれば、近年はMicrosoftのサブスクリプション形式のオフィススイート「Microsoft 365」のようなクラウドサービスの業務利用が進んでいる。加えて従業員のテレワークも普及したため、企業ネットワークのトラフィック(ネットワークを流れるデータ)は増加傾向にある。企業においてはその対策として、回線の増強やネットワーク機器を広帯域化する必要性が高まっている。IIJがこうしたトラフィック増加の傾向を踏まえて出すCA10は転送速度が最大で18Gbpsであり、最高速度が10Gbpsの法人向け回線を利用していても、ネットワーク内でボトルネックになりにくい。

 CA10は法人向けの各種機能やサービスを利用できることが特徴だ。機能面は、インターネットプロトコルの「IPv4」と「IPv6」の両方を単一の機器で選択して利用できる「IPv4/IPv6デュアルスタック」やファイアウォールなどを備えている。

 サービス面は、Microsoft 365やGoogleのオフィススイート「Google Workspace」など特定のクラウドサービス宛ての通信をする際に、閉域網や専用線から自動でインターネット回線へ切り替える「IIJクラウドナビゲーションデータベース」と連携する。これにより、ネットワーク構成の運用負荷軽減が見込めるとしている。

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