テキスト版SNS「Threads」を使うときの“NG”とは 安全利用のチェックリスト:Xの競合サービス「Threads」に潜むリスク【後編】
「X」(旧Twitter)の対抗馬として2023年7月に登場したSNS「Threads」に関するセキュリティリスクが浮上している。安全に使うためにはどうすればいいのか。そのポイントをまとめる。
Meta Platforms(旧Facebook)が2023年7月に提供を開始したテキストベースのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Threads」に関するセキュリティリスクが浮上している。セキュリティベンダーVeriti Securityは、偽ドメインを使った詐欺について注意を呼び掛けている。Threadsを利用するユーザーや企業には何が求められるのか。
Threadsを安全に使う「5つのポイント」はこれだ
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Meta Platformsの最近の動きは
Veriti Securityによると、攻撃者はThreadsの正式ドメインに見せかけた不正ドメインを使い、フィッシング攻撃を仕掛けたりマルウェアを配布したりする。ユーザーが被害に遭わないためには、以下の対策が有効だという。
- Threadsのアプリケーションを公式ストアであるAppleの「App Store」とGoogleの「Google Play」からのみダウンロードすること
- メールや未知のWebサイトなど、配信元の確認がしにくいソースで共有されたThreadsのリンクをクリックしないこと
- 怪しいと考えられるWebサイトやオンラインサービスで認証情報やクレジットカード番号などを入力しないこと
- ドメイン名をよく見て本物かどうかをチェックすること
- デバイスのOSを定期的に更新すること
Veriti Securityのマーケティング担当バイスプレジデントを務めるヤィール・ハーリング氏によると、Threadがまだ新しいSNSであるため、攻撃者はユーザーがセキュリティのリスクを十分に意識していないことを悪用している。「ユーザーは警戒を怠らず、不審なリンクに注意することが極めて重要だ」とハーリング氏は強調する。
Threadsのユーザーには、同サービスのプライバシーポリシーをよく理解し、広範囲にわたってユーザー情報が収集されることを認識することも求められる。セキュリティベンダーInversion6最高情報セキュリティ責任者(CISO)のダミール・ブレシック氏は、「企業は従業員にThreadsの利用を許可する際、データ収集を含めてセキュリティリスクがあることをよく考える必要がある」と指摘する。
ブレシック氏によると、Threadsではメッセージが暗号化されないため、攻撃者が内容を見る恐れがある。セキュリティ侵害についてユーザーに通知するルールがないことから、「攻撃を受けても気付きにくい」とも同氏は警戒を促す。Threadsをマーケティングに利用する企業は、さまざまなリスクについて念入りに調査することが不可欠だ。
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