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APIを狙う「インジェクション攻撃」から個人情報を守るには?APIを危険にさらす「5大リスク」とは【中編】

APIを巡るさまざまなセキュリティリスクの一つが、インジェクション攻撃だ。どうすればこの攻撃を防ぐことができるのか。そもそもどのような手法なのかを含めて解説する。

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API | 脆弱性 | サイバー攻撃


 アプリケーションの開発にAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)が使われる場面が多様化したことで、APIのセキュリティリスクが企業を危険にさらしている。どうすればAPIの安全性を確保できるのか。注意が必要なAPIのセキュリティリスク5つのうち、3つ目を紹介する。

3.インジェクション攻撃

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 インジェクション攻撃とは、APIへのリクエストに有害なコードを注入し、不正な命令を実行することを指す。インジェクション攻撃の中で特に注意が必要なのは、不正なSQLを注入することで機密情報の窃取を狙う攻撃だ。こうした攻撃をSQLインジェクション攻撃と呼ぶ。

 例えば、米国の消費者信用情報会社Equifaxが2017年にSQLインジェクション攻撃を受け、同社から数百万人分に及ぶ個人情報が流出した。この攻撃では、プログラミング言語「Java」でWebアプリケーションを開発するためのツール「Apache Struts」の脆弱(ぜいじゃく)性が利用されたとみられる。

 インジェクション攻撃を防ぐには、APIに対する入力を検証して不正なコードを排除する必要がある。これにより、許可された入力のみをシステムが受け付けるようにできる。他にも、クライアント端末の権限レベルに基づいて機密情報へのアクセスを制限することが重要だ。


 後編は、機能レベル権限付与の不備などのリスクに焦点を当てる。

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