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「マルウェア対策ツール」はもう“昔のアンチマルウェア”ではない?マルウェア対策ツール選定ガイド【前編】

企業にはセキュリティの強化を継続的に実施することが求められる。マルウェア対策は欠かせない防御策の一つだ。マルウェア対策ツールとは何かについて、基本をおさらいしよう。

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 企業がランサムウェア(身代金要求型マルウェア)をはじめとしたマルウェアに対処するためには、まず従業員のセキュリティ意識を向上させることが重要だ。それと同時に、マルウェアの検出や除去ができるソフトウェアを利用すること必須になる。本連載は「EDR」(Endpoint Detection and Response)をはじめとした各種セキュリティツールを選ぶためのポイントを紹介する。まずは「マルウェア対策ツール」とは何かをおさらいしよう。

そもそも「マルウェア対策ツール」でできることは?

 マルウェア対策ツールはデバイスのスキャンやネットワークの監視を実施することで、マルウェア感染による異常を検出する。マルウェア対策ツールには、PCやスマートフォンといったエンドポイント用や、ネットワーク用などさまざまな種類がある。

 昨今の主流になりつつあるマルウェア対策ツールは、シグネチャ(マルウェアの特徴)に基づいてマルウェアを検出するアンチマルウェアソフトウェアとは異なる。昨今のマルウェア対策ツールは進化版だと言える。その主な守備範囲は以下の通りだ。

  • メールサーバ
  • インターネットとの通信
  • エンドポイント
  • ネットワークトラフィック

 主流のマルウェア対策ツールは、マルウェアの侵入経路からネットワーク、感染した可能性のあるエンドポイントまでを、包括的に対象にするようになっている。そうしたマルウェア対策ツールを使うことで、企業は攻撃されたシステムを分離して被害の拡大を防ぐ他、攻撃に関する調査を迅速に進めることができる。


 中編は、「マルウェア対策ツール10選」の前半を紹介する。

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