「ブロックストレージ」の“ブロック”とは? どんなストレージなのか?:3種類のストレージを比較【第1回】
自社にぴったりのストレージを選択するには、まずはストレージの主な種類を把握することが大切だ。「ブロックストレージ」のメリットとデメリットとは何か。基本的な仕組みを解説する。
ブロックストレージ、ファイルストレージ、オブジェクトストレージは、クラウド型でもオンプレミスのシステムでもよく使われるストレージの種類だ。自社に最適なストレージを選ぶには、各種ストレージのメリットとデメリットを知っておくことが重要だ。まず、ブロックストレージを見てみよう。
「ブロックストレージ」とは? 基本的な仕組みと“要注意の特徴”
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ブロックストレージは記録領域を一定サイズの単位(ブロック)に分割し、データを管理するストレージだ。各ブロックの容量は、ベンダーによって違いがあるが、通常は数KBから数MBになる。
ブロックストレージはデータベースや、ストレージ操作をきめ細かく制御する必要のあるアプリケーションに適している。一部の仮想マシン(VM)やハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)のシステムでも、ブロックストレージを使用するメリットはあると考えられる。
「NTFS」(New Technology File System)をはじめとしたファイルシステムの大半は、ブロックストレージにファイルシステムをオーバーレイ(上に重ねる)することで動作する。バックアップシステムは、変更されたブロックの追跡(Changed Block Tracking)機能を使う。変更されたブロックの追跡とはその名の通り、新規作成されたり最近変更されたりしたブロックを追跡してバックアップする仕組みだ。
ブロックストレージのデメリットは、メタデータ(データに関する情報を提供するデータ)を扱う機能に限界があることだ。ファイルシステムの仕組みによっては、データ保存に非効率性が生じる場合がある。
第2回は、ファイルストレージを取り上げる。
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