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「クラウド料金が予想外に高い」を防ぐならとにかく"あれ"を徹底すべしFinOps成功の鍵【第4回】

クラウドサービスの利用においてFinOpsが重要だという認識は広がりつつあると考えられるが、ほとんどの企業は具体的な対策を打てていない。企業は何に取り組めばいいのか。

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 ほとんどの企業はクラウドサービスの利用料金が想定以上に高くなるまで静観しているだけで、具体的な対策が打てていない。企業はこれからどうすればいいのか。ITインフラサービスプロパイダーのKyndrylのグローバルクラウドプラクティスリーダーであるハリシュ・グラマ氏は以下のようなアドバイスを送る。

クラウド料金を予想外に高くしない方法とは?

  • まずは「どうすればよくできるのか」と自問する文化を醸成する
  • 自社の「FinOps」の成熟度について、現状を把握する
  • 改善すべき点を明確にする。例えば費用を使い過ぎているサービスやその理由を確認する
  • クラウドサービスの運用モデルを定める
  • FinOpsのためのツールを導入し、ベストプラクティスを取り入れる
  • FinOpsについての自社のモデルを定義し、何らかのツールを導入したら、監視と最適化を継続する

 クラウドサービスの利用において、これから欠かせない要素の一つになる可能性があるのがFinOpsだ。FinOpsは「Finance(財務)」と「DevOps」(開発と運用の融合)を組み合わせた造語であり、そのアプローチは、クラウドサービスの利用料金が増大する課題を解消し得るものだ。

 「自社のクラウド環境の要件に応じて、FinOpsを継続的に運用する必要がある。FinOpsを意識付けるため、透明性と可視化に重点を置く。ビジネスを長く続けるためには、FinOps運用という文化の変革を推し進めなければならない」(グラマ氏)

 FinOpsの普及に取り組む非営利団体FinOps Foundationによると、FinOpsを採用することで、IT部門、財務部門、ビジネス部門のリーダーが共通理解を得て、コスト管理プロセスを共有できる。結果、クラウドコストとその配分を共同で管理できるようになる。

 しかし、少なくとも理論上は、FinOpsには意思決定の効率化やクラウドサービスの利用を阻害することなく活性化させるといった、コスト最適化以上のことが可能だ。FinOpsはマインドの状態であり、文化でもある。そしてFinOpsの文化をよりダイナミックに自動化するためのツールは、日々進化している。

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