混同しがちなメモリ「RAM」と「ROM」の根本的な違いとは?:コンピュータの基本「メモリ」と「単位」【第3回】
RAMとROMはコンピュータの動作に欠かせないメモリだ。データ記憶に関する役割を担うメモリであることは同じだが、両者の役割は根本的に異なるので混同してはいけない。その違いとは何か。
「RAM」(Random Access Memory)と「ROM」(Read Only Memory)は、コンピュータの内部にあるメモリだ。コンピュータの動作においてどちらも欠かせない役割を持つ。RAMもROMもデータ記憶に関する「メモリ」という点では同じだが、両者は根本的に異なる。その特性や役割の違いを整理しておこう。
混同しがちな「RAM」と「ROM」の根本的な違いとは?
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コンピュータの基礎知識
- RAM
- データに高速にアクセスできる
- 揮発性なので電源が切れると内容を消失する
ホワイトボードのようなメモリがRAMだと考えるといい。会議でアイデアを出したり計算をしたりするなど作業をするにはホワイトボードは便利だが、その情報を保存するためには使用しない。RAMも同様でコンピュータが作業をするためにあり、データの保存には使えない。
- ROM
- 読み取り専用メモリを意味する
- コンピュータの基本的な命令と設定情報を保持する
- 電源オン/オフの影響を受けない
ROMは永続的な保管庫であるため、いったん電源が切断した後でも、コンピュータはROMの情報を読み込んでまた起動して動作できる。ROMはPCのストレージとは通常は別のものとして扱われる。だがスマートフォンではストレージと同義でROMが使われる傾向にあるので注意が必要だ。
ほとんどのコンピュータでは、メモリへのデータ格納の基本単位に「バイト」(Byte)が用いられている。1B(バイト)は8bitで構成されるのが一般的だ。
メモリは、1Bを格納できる小部屋が集まった構造をしている。その区画はメモリにおいてデータが保存されている位置を指定する方法であるアドレス指定の対象になる。この仕組みは、一意のメモリアドレスが割り当てられた区画が全体として巨大グリッド(格子)として機能する基になる。
次回は、バイトによるデータの表現についての基礎知識を紹介する。
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