年収1500万円も夢じゃない 有能エンジニアが持っている“クラウドの必須知識”:稼げるサーバエンジニアの資格とスキル【第3回】
サーバエンジニアが活躍するにはクラウドサービスの知識が求められるようになった。具体的にはどのような知識やスキルを持っていることが望ましいのか。要点をまとめた。
米国ではMicrosoftのサーバOS「Windows Server」を担当するエンジニアの平均年収が10万ドル(約1500万円)を超えている(ZipRecruiter調べ)。日本国内でもサーバエンジニアは売り手市場だ。サーバエンジニアとしての腕を磨いてキャリアアップを図るにはどのようなスキルが必要なのか。クラウドの切り口から考える。
サーバエンジニアとして活躍するなら外せない“クラウドの必須知識”
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連載:稼げるサーバエンジニアの資格とスキル
エンジニアとしての腕を磨くには
サーバエンジニアには「Amazon Web Services」(AWS)をはじめ、「Microsoft Azure」や「Google Cloud」「IBM Cloud」といったクラウドサービスに関する知識が求められる。クラウドサービスの利用に当たり、データセキュリティやコンプライアンス(法令順守)、プライバシーを考えなければならない。「マルチクラウド」を掲げて複数のクラウドサービスをどう連携させるかも知恵の絞りどころだ。
上記に加え、サーバエンジニアはクラウドベンダーの各種料金を把握する必要がある。通常、クラウドサービスでは使用量に基づいて料金が決まる従量制課金のモデルが採用されている。ただし、クラウドサービスによって違いはあるので注意が必要だ。クラウドベンダー各社はさまざまな割引も用意している。
- Microsoft
- コンピューティングインスタンスなどの特定のサービスを長期契約するユーザー企業向けに割引
- Google Cloud
- 継続利用割引をはじめとする各種割引
- AWS
- ボリュームディスカウントの他、使用をコミットすることで得られる割引
ひと言でクラウドサービスといっても、IaaS(Infrastructure as a Service)やPaaS(Platform as a Service)、SaaS(Software as a Service)などがある。例えばGoogleは次のような独自サービスを用意している。
- 「Google Compute Engine」(GCE)
- 仮想サーバのサービス
- 「Google App Engine」(GAE)
- デバイスやアプリケーションの管理ツール
- 「Google Cloud Storage」(GCS)
- 大規模非構造化データ用のクラウドストレージ
- 「Google Kubernetes Engine」(GKE)
- Dockerコンテナの管理ツール
サーバエンジニアは、オンプレミスシステムとクラウドサービスを連携させるための作業に精通していることが求められる。例えば、Microsoftのファイル同期ツール「Azure File Sync」を使用してオンプレミスシステムのファイルサーバをクラウドサービスと同期して管理する、といったニーズがあるからだ。
第4回は、ハイパーバイザーと仮想マシン(VM)に関してエンジニアに求められる知識とスキルを紹介する。
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