「ネットワークエンジニア」「ソフトウェアエンジニア」の基礎スキルの違い:ネットワークとソフトウェアのどちらを学ぶか【中編】
ネットワークエンジニアとソフトウェアエンジニアは、同じITエンジニアであってもさまざまな領域で異なる。求められるスキルセットの違いを解説する
ネットワークエンジニアとソフトウェアエンジニアは、扱う専門領域と求められるスキルセットが異なってくる。ネットワークエンジニアは、企業ネットワークの設計、構築、保守を担う。ソフトウェアエンジニアは、OSやアプリケーション、ソフトウェアのプログラムを記述する。実際にそれぞれのエンジニアが必要とするスキルセットを説明する。
「ネットワークエンジニア」と「ソフトウェアエンジニア」のスキルの違い
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ネットワークエンジニアとソフトウェアエンジニアは、両者ともエンジニアだが扱う領域に根本的な違いがあるため、求められるスキルも異なる。
ネットワークエンジニアは、ネットワークプロトコルを理解し、ネットワークトポロジーを理解し、ネットワークセキュリティを確保する方法を学ばなければならない。これらを理解するためにはクラウドインフラ内のネットワークや無線など、専門外の領域であっても精通する必要がある
実際の業務においては個人での新規ネットワークの構築や設計といった業務よりも、チームでネットワークの監視、保守、トラブルシューティングに取り組む機会の方が多いのが普通だ。こうした業務には分析的な思考が求められる。
それに対してソフトウェアエンジニアには、分析的な思考より創造性が求められる。ソフトウェアの作成プロセスは基本的に、ネットワークを構築するプロセスに比べてさまざまなアプローチが可能だからだ。ソフトウェアエンジニアのチームは、システムやアプリケーションの目的に応じて、さまざまなタイプのソフトウェアを構築し、実装する。
ソフトウェアエンジニアに不可欠なスキルに、プログラミングやテストの設計スキルがある。これらのスキルはプログラマーに求められるスキルと同義に思えるかもしれないが、別物だ。ソフトウェア開発は開発工程の一部であり、プログラマーは特定のプログラムを構築するのに対し、ソフトウェアエンジニアはアーキテクチャの構築と保守に重点を置く。現代のソフトウェアエンジニアには機械学習、クラウドコンピューティング、データサイエンスなどの知見も求められる。
後編はネットワークエンジニアとソフトウェアエンジニアの勤務時間、給与、資格についての動向を紹介する。
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