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ネットワークのプロは「テレワークで起きる課題」をどう分析しているのか:テレワークのチェックリスト【前編】
テレワークを認めている企業は、ネットワークやセキュリティに関してテレワーク向けの対策を取る必要がある。どのようなポイントを考慮して対策を打てばいいのか。
企業にとってテレワークはオフィスワークに並ぶ一般的な働き方になった。テレワークは災害発生時に事業を継続するための方法の一つでもある。従業員がテレワークで働きやすい勤務環境を整備したり、テレワークに迅速に切り替えたりできる仕組みを作ることは、今後も企業にとっては重要な取り組みだ。
テレワーク成功の鍵は、ネットワークが握っている。ネットワークとセキュリティに関して適切なルールやガイドラインを策定して、継続的に改善していく必要がある。ネットワーク担当者はどのような点を改善すればいいのか。
テレワークが引き起こす課題とは
ネットワーク管理チームは、セキュリティが確保されるテレワーク環境を実現するために、さまざまな製品やサービスを利用できる。課題は、遠隔から接続するデバイスを管理するために実効性のあるポリシーを確立することだ。
どのようなネットワーク構成がリモート接続において合理的なのかを、ネットワーク担当者は理解する必要がある。従業員がテレワーク時にアクセス可能なリソースの範囲を検討することも求められる。テレワークのルールは戦略的に策定することが重要だ。
テレワーク用のネットワークを構成する際は、次の要素を考慮するとよい。
- セキュリティ
- テレワークのインフラを管理する中で最も重要な要素となる可能性がある。
- スケーラブルなネットワークインフラ
- テレワークをする従業員がWeb会議、メール、音声通話などのアプリケーションを利用したり、リモートアクセスをしたりするのに十分な帯域幅を確保する。
- リモートアクセスのポリシー
- 個人機器の使用の可否や、使用できるIT機器やサービスの種類などを定める。
- テレワークの手続き
- 遠隔地から社内のITリソースにアクセスする方法、ヘルプデスクに問題を報告する方法、個人デバイスの設定とテストの方法、疑わしいアクティビティー(行動)への対処方法などを定める。
次回はテレワークを実施する際にネットワーク担当者が確認すべきチェックリストを紹介する。
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