「HDD」が故障しやすくなる“4つの原因”はこれだ:HDD故障の原因と対処法【第1回】
HDDが故障すると修復するのはほとんど不可能だ。故障後の対策だけではなく、できるだけHDDが故障しないように使うことがまずは重要だと言える。HDDが壊れる4つの原因を押さえておこう。
「HDD」が故障したとき、物理的に修復することはほとんど不可能だ。HDDは精密に設計されており見た目こそ壊れにくそうでも、使い方によっては故障しやすくなる。どのような使い方に注意が必要なのか。HDDが壊れる原因は主に4つに分類できる。
HDDが壊れる“4つの原因”はこれだ
後述する通り、HDDは内部にスピンドル(円盤を回転させるための軸)やプラッタ(データを記録する円盤部分)、磁気ヘッド(データ読み書きを担う部品)といったさまざまな可動部品を含んでいる。そのため精密に設計されてはいても、物理的な故障から完全に逃れることはできない。HDDは振動や温度、電気的な障害に非常に敏感だ。
内部の部品やシステムに何らかの故障や障害が発生すると、HDDのデータは永久に失われてしまう可能性がある。HDDを使う場合は、HDDが故障した場合の対策を用意しておくのが重要なのはもちろんだが、故障を抑止するための対策も欠かせない。
HDD故障の原因は、必ずしも物理的なものだけではない。一般的には以下の通り、HDDが壊れる原因を4つのカテゴリーに分類することができる。
- 外部の影響による破損
- 温度や振動、電気など外部からの要因による故障
- 内部の機械的故障
- HDD内部に搭載されている部品の不具合
- 根本的な論理の問題
- ソフトウェアやデータに起因する論理的な問題
- ファームウェアの不具合
- ドライブを管理するファームウェアの異常
これらの故障原因は、単独で発生するとは限らない。複数の要因が影響し合って故障することもある。いずれにしても重要なのは、HDDは常にさまざまな故障のリスクにさらされているということだ。
次回は、外部の影響によってHDDが故障する原因を詳しく解説する。
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