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「光ファイバー」と「光無線」は何が違い、どう使い分けるのが正解?:光無線通信の利点と課題【第4回】
光ファイバーを利用した通信と光無線通信はそれぞれに異なる特徴を持つ。両者のネットワークとしての性質はどう異なるのか。複数の項目を一覧形式で比較する。
光を利用してデータを伝送する「光無線通信」(Optical Wireless Communication、以下、OWC)と光ファイバーによる通信は、どちらも光を利用したデータ伝送技術だが通信システムとしては異なる特徴を持つ。伝送距離や帯域幅など複数の項目で、光無線通信と光ファイバーによる通信を比較する。
「光無線」と「光ファイバー」通信の違いとは
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連載:光無線通信の利点と課題
- 第1回:光ファイバーでも無線LANでもない「光無線通信」とは何か?
- 第2回:可視光や赤外線を使う「光無線通信」のメリットは圧倒的な“あれ”
- 第3回:光ファイバーではなく「光無線通信」を使うなら知っておきたい7つの制約
光ファイバーから始めるネットワーク変革
光ファイバーを利用した通信とOWCを比較した場合の性能は以下の通りだ。
項目 | 光ファイバーケーブル通信 | 光無線通信(OWC) |
---|---|---|
伝送方式 | データは光ファイバーケーブル内で光パルスとして送信される | データは自由空間内で指向性を持つ光として送信される |
見遠し(LOS) | 不要 | 送信機と受信機間の厳密な位置調整が必要 |
利用可能な帯域幅 | 狭 | 広 |
回線の混雑 | 有 | 無 |
伝送距離 | 長 | 短、屋内が一般的 |
モビリティー(移動しながらの通信)性 | 高 | 低 |
EMI | 有 | リスクは少ない |
環境の影響 | 低 | 高 |
セキュリティ性 | 低 | 高 |
導入実績 | 普及している | 企業の導入が遅れている |
導入コスト | 高 | 低 |
消費電力 | 大 | 小 |
OWCの特徴
OWCの方式としてはLEDを用いた「Li-Fi」に代表される屋内での利用方式が主流だ。
OWCを活用したスマートシティーや車載ネットワークの開発も進んでいる。交通機関やオープンスペースでは塔や柱状のものを使用したOWCが実装されている。屋内空間でOWCを使用したい企業は、有線通信も併用したハイブリッドネットワークを構成すれば、ネットワーク全体で通信速度とモビリティー性を改善できる。
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