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「光ファイバー」と「光無線」は何が違い、どう使い分けるのが正解?光無線通信の利点と課題【第4回】

光ファイバーを利用した通信と光無線通信はそれぞれに異なる特徴を持つ。両者のネットワークとしての性質はどう異なるのか。複数の項目を一覧形式で比較する。

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 光を利用してデータを伝送する「光無線通信」(Optical Wireless Communication、以下、OWC)と光ファイバーによる通信は、どちらも光を利用したデータ伝送技術だが通信システムとしては異なる特徴を持つ。伝送距離や帯域幅など複数の項目で、光無線通信と光ファイバーによる通信を比較する。

「光無線」と「光ファイバー」通信の違いとは

 光ファイバーを利用した通信とOWCを比較した場合の性能は以下の通りだ。

項目 光ファイバーケーブル通信 光無線通信(OWC)
伝送方式 データは光ファイバーケーブル内で光パルスとして送信される データは自由空間内で指向性を持つ光として送信される
見遠し(LOS) 不要 送信機と受信機間の厳密な位置調整が必要
利用可能な帯域幅
回線の混雑
伝送距離 短、屋内が一般的
モビリティー(移動しながらの通信)性
EMI リスクは少ない
環境の影響
セキュリティ性
導入実績 普及している 企業の導入が遅れている
導入コスト
消費電力

OWCの特徴

 OWCの方式としてはLEDを用いた「Li-Fi」に代表される屋内での利用方式が主流だ。

 OWCを活用したスマートシティーや車載ネットワークの開発も進んでいる。交通機関やオープンスペースでは塔や柱状のものを使用したOWCが実装されている。屋内空間でOWCを使用したい企業は、有線通信も併用したハイブリッドネットワークを構成すれば、ネットワーク全体で通信速度とモビリティー性を改善できる。

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