Windowsのストレージを操作する「diskpart」で何ができる?:Windowsディスク管理とコマンド【第2回】
Windowsのディスク関連のツールを使うことで、データの保存領域を効率的に使うことが可能だ。その方法の一つである「diskpart」のコマンドで何ができるのかを押さえておこう。
MicrosoftのOS「Windows」搭載のPCでは、「ディスク」関連のユーティリティー(特定の機能を補助するプログラムやツール)を使うことで、データの保存領域をより効率的に使うことができる。その一つの方法に、「diskpart」のコマンドがある。これを使い、「パーティション」や「ボリューム」に対してどのような操作ができるのかを紹介しよう。
コマンド「diskpart」で何ができる?
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diskpartは、Windowsの管理者がディスクを操作するための基本的な手段の一つだ。Windowsのディスクとは、記憶装置やストレージを意味する。例えばSSDやHDDなどが該当する。diskpartは登場から20年以上が経過しても、ストレージ関連のさまざまな作業で変わらず役立つコマンドとなっている。
Microsoftは2000年に全世界で発売したOS「Windows 2000」で、diskpartを採用した。それ以降、全てのバージョンのWindowsでこのコマンドを使用できる。
例えばストレージを追加したときに、diskpartを使うことで以下のような管理作業ができる。
- スキャン(エラーや破損がないことを確認する作業)の実行
- パーティション(ディスクを論理的に分割した単位)の作成
- パーティションの削除
- パーティションのサイズ(容量)変更
- ドライブレターの割り当て
- ドライブレターは「C」や「D」といったドライブ名となるアルファベット
- ドライブレターの変更
diskpartの操作は、以下に対しても機能する。
- ボリューム
- ボリュームはパーティションごとに独立したファイルシステム
- 仮想ディスク(VHD)
- 仮想ディスクは物理的なディスクの役割を仮想的に構築したディスク
- USBメモリなどのリムーバブルメディア(取り外し可能な記録媒体)
diskpartは先に紹介したようなディスクの管理だけではなく、パーティションの修復といったトラブルシューティングに使うこともできる。
WindowsにはGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)ベースのユーティリティー「ディスクの管理」も存在する。ディスクの管理では、diskpartでできる操作のような詳細な制御や自動化はできない。
Microsoftはdiskpartの改良を続けていて、さまざまなコマンドが存在する。最新バージョンでは38種類のdiskpartコマンドがある。
次回は、diskpartを実際に使用する際の注意点を紹介する。
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