年収2000万円級? 「IDとアクセス管理」で活躍するための認定資格は:IAMでキャリア形成【後編】
「IAM」(IDおよびアクセス管理)の知識とスキルを習得するには、どのような認定資格を取るとよいのか。期待できる給与水準を含めて、IAMに関連する認定資格の基本情報をまとめた。
ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)をはじめとした攻撃が活発化していることを背景に、ユーザーのIDやアクセス制御を管理する「IAM」(IDおよびアクセス管理)の重要性が高まっている。IAMに関わるキャリアは今後も有望な分野の一つだ。IAMに精通していることを示すためには、どのような認定資格が有用なのか。IAM担当者の平均年収と併せて紹介する。
年収2000万円級? IAMで活躍するための認定資格はこれだ
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連載:IAMでキャリア形成
そもそも「IAM」とは
IAM分野では以下の認定資格が高く評価される。
- 「Certified Information Systems Security Professional」(CISSP)
- セキュリティ分野の認定資格を提供する団体ISC2(International Information System Security Certification Consortium)が提供
- ITや通信のセキュリティを広くカバー
CISSPを取得することで、IAMの他にリスク管理やセキュリティ評価、セキュリティテスト、ソフトウェア開発におけるセキュリティといった知識を身に付けることができる。
その他、IAMに特化した認定資格としては以下がある。
- 「CISM」(Certified Information Security Manager)
- ITガバナンスや監査の国際団体ISACA(Information Systems Audit and Control Association)が提供
- 「Certified Access Management Specialist」(CAMS)
- IAMの資格や教育を提供する機関Identity Management Instituteが提供
認定資格を取得せずにIAMの知識を深めたいと考えている人は、無料で提供される学習コースを受けるとよいだろう。例えば以下の認定資格がある。
- 「Identity Security Leader Credential」
- セキュリティベンダーSailPoint Technologiesが提供
Identity Security Leader Credentialは、4時間半のトレーニングコースを受講し、試験に合格することで習得できるIAMの認定資格だ。
IAM担当者の給与は?
IAM担当者の給与は国や地域の他、勤めている企業の業種や規模などによって異なる。就職支援事業のGlassdoorが実施した調査によると、米国でIAM関連職に就いている人の平均年収は以下の通りだ。
- IAMアナリスト
- 約11万9330ドル(約1882万円)
- IAMシステム設計に携わるIAMアーキテクト
- 11万9664ドル(約1887万円)
- IAMを担当する管理職
- 16万8344ドル(約2655万円)
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