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いまさら聞けない「Vim」の基礎 知っておきたい「モード」とは?VimとNanoの使い方【第2回】

「Linux」の標準テキストエディタである「Vim」は、GUIを使い慣れている人にとっては取っつきにくい、独特のキー操作や「モード」という仕組みを持つ。Vim初心者が知っておくべき基礎知識を紹介する。

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Linux | 管理者


 OS「Linux」は、クラウドサービスの実行環境として広く採用されている。クラウドベンダーが提供する仮想マシン(VM)が、OSとしてLinuxを採用しているケースもよくある。Linuxの設定管理に欠かせない、標準テキストエディタ「Vim」の概要を学ぼう。

そもそもVimとは?

 VimはさまざまなLinuxディストリビューション(配布パッケージ)が標準で搭載するテキストツールで、「Mac」やWindowsでも使うことが可能だ。Vimの操作性は独特であり、直感的ではないが、主要な機能を把握すれば、キーボードのみで効率的に作業を進められるようになる。

Vimのモード

 最大の特徴は、テキストの入力と文章の操作を切り替える「モード」という概念だ。主要なモードとしては「コマンドモード」と「挿入モード」がある。

  • コマンドモード
    • キーボード入力をコマンドとして実行するモード。
    • 保存などのファイル操作を実行できる。
    • テキスト行の移動や削除など、ファイル内のテキストを操作するコマンドも使用できる。
  • 挿入モード
    • キーボード入力をテキスト入力として実行するモード。
    • キーボードの入力内容をそのままテキストとして挿入する。

 Vimはデフォルトでコマンドモードで起動するため、ファイルを編集する前に挿入モードに切り替える必要がある。最も基本的な切り替え方法は「i」キーを押すことだ。慣れてきたら、より高度なコマンドを使用するとよい。「ESC」キーを押すと挿入モードが終了し、コマンドモードに戻る。コマンドモードで「:」(コロン)を押してからコマンドを入力すると、ファイルの保存やVimの終了といった操作を実行できる。

 初心者にとって、こうした操作は複雑に感じられるだろう。だが基本的なVimコマンドを覚えるだけで、クラウドサービスで稼働するLinux搭載VMのファイル管理が格段に楽になる。基本的な操作が身に付いたら、さらに高度な操作を覚えよう。作業の効率向上に役立つだろう。


 次回は、Vimの基本的な使い方を紹介する。

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