ネットワーク監視システムを「自社で構築する」以外の選択肢とは:ネットワーク監視のこつ【後編】
ネットワーク監視によって問題を特定すれば、いち早く対策を講じられる。しかし、自社でネットワーク監視システムを構築できない企業もある。その場合はどうすればいいのか。
ネットワークやネットワークに接続されたデバイスに関する情報を収集して分析するのが、ネットワーク監視システムだ。ネットワーク監視システムを活用することで、管理者はネットワークが正常に動作しているかどうかを把握し、問題があれば迅速に対処できるようになる。ただし全ての企業が自社でネットワーク監視システムを構築できるとは限らない。その場合、どのような選択肢があるのか。
「自社構築しない」場合の選択肢と、そのメリット、デメリット
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連載:ネットワーク監視のこつ
ネットワークを監視するには
企業が自社でネットワーク監視システムを構築しないと決めた場合、ベンダーからネットワーク監視のためのツールを購入する選択肢がある。ベンダーから購入する大きなメリットは、ネットワーク監視システムを一から構築する手間を省けることだ。特に、自社に構築のためのスキルや人材、ツールがない企業は、ベンダーからの購入が推奨される。
購入先としては、ネットワーク機器を提供するベンダーだけではなく、そのための管理ツールや、構築と運用を支援するサービスを提供しているベンダーもある。企業はネットワーク監視システムの全ての製品やサービスを1社から購入する他、複数のベンダーを利用するという選択肢もある。
特定ベンダーへの依存を避けるために、オープンソースのネットワーク監視システムを導入する選択肢も存在する。オープンソースのネットワーク監視システムの利用はベンダーからの購入と比べ、コスト削減につながる可能性がある。特に小規模企業は予算が限られていることから、オープンソースソフトウェア(OSS)のみでネットワーク監視システムを構築する場合がある。一方で、予算がより潤沢な大規模企業ではネットワーク監視システムの特定の機能をOSSで作りつつ、ベンダーから製品やサービスも購入することが一般的だ。
ネットワーク監視システムをベンダーから購入したり、OSSで構築したりする際、外部への依存によるセキュリティリスクが生じる場合がある。安全性を重視する場合は、前編「6ポイントで分かる、『ネットワーク監視システム』の構築方法はこれだ」で取り上げた、ネットワーク監視システムを自社で構築するのが良い方法になると考えられる。その際、顧客向けのシステムを開発するときと同様の高いセキュリティ基準を満たすことが重要だ。
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