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感染しても被害なし? 「ランサム攻撃に強い」ストレージ、日立系が投入AIを安全に処理

ランサムウェア攻撃が後を絶たない中、AI活用のためのデータをいかに保護するかが喫緊の課題になっている。日立ヴァンタラのストレージ新製品は、データをどう守るのか。

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 日立ヴァンタラ(Hitachi Vantara)は2025年11月19日、AI(人工知能)処理に最適化したデータ管理基盤「Hitachi Virtual Storage Platform One」(VSP One)に、ハイエンドのオールフラッシュブロックストレージ「VSP One Block High End」を追加したと発表した。2026年前半に発売を予定している。

 VSP One Block High Endは、猛威を振るっているランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃のリスクを減らせるよう、「データを改変・削除できない」データ保護技術を採用しているという。どのようなものなのか。

ランサムウェア攻撃からの復旧にも強み

 VSP Oneは、外部からアクセスできない領域でデータを保存して、攻撃者による改変や削除のリスクをなくすスナップショット機能を搭載している。例えば、2時間ごとにスナップショットを取得した場合、約85日分のデータ履歴をVSP Oneに格納できる。日立ヴァンタラによると、この格納期間は一般的なランサムウェアのシステム内潜伏期間を上回る。ランサムウェア攻撃を受けても、データを感染前の状態に復旧することが可能だという。

 VSP One Block High EndはVSP Oneの中で、ハイエンドモデルとして位置付けられている。性能面では、データ圧縮を高速化するハードウェアアクセラレーションや、ストレージ用の通信プロトコル「NVMe」(Non-Volatile Memory Express)対応によって、多様なワークロードで安定したストレージ性能(5000万IOPS)を発揮するという。IOPSとは、1秒間に読み込み/書き込みが可能な回数を指す。セキュリティと高性能によって、AIを安全に処理して活用できるようになると日立ヴァンタラは説明している。

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