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AI投資成果が「3倍」違う 勝ち組企業だけが知っている“インフラの正解”“信頼の喪失”と“競争力の低下”にも

Cloudflareは、ITインフラのモダナイゼーションとAI活用、セキュリティ強化の関係を分析した調査レポートを公開した。モダナイゼーションが企業に与える影響を明らかにしたものだ。

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 CDN(コンテンツ配信ネットワーク)やWebセキュリティツールを提供するCloudflareは2026年1月14日(米国時間)、調査レポート「2026 App Innovation Report」(2026年アプリイノベーションレポート)を発表した。

 本レポートは、企業におけるアプリケーションのモダナイゼーションの取り組みが、人工知能(AI)への投資がもたらす成果やセキュリティの高度化にどのように影響を及ぼすかを明らかにしている。

モダナイゼーションが与える影響は

 レポートによれば、技術的負債を抱え続けている企業(ラガード)は、市場において競争力が低下するだけでなく、コストの増大に直面する。IT予算の多くを保守費用や人材の確保といった現状の維持に費やすためだ。一方、陳腐化したシステムから脱却するために技術スタックを更新する企業(リーダー)は、AI活用による明確な投資対効果(ROI)を得るとともに、セキュリティの最新化によって業務基盤を強化している。

 Cloudflareの共同創設者兼CEO、マシュー・プリンス氏は次のようにコメントしている。「AIで成功するためには、モダンで安全な基盤を構築することが不可欠だ。モダナイゼーションを優先する企業は、速度と拡張性のあるイノベーションを実現している。AI導入を成功できるかどうかは、インフラで決まる」

 レポートの主なポイントは以下の通りだ。

  • AI導入成功の鍵は最新のITインフラ
    • リーダー企業はAI投資で明確なROIを得る可能性が3倍高く、93%のリーダー企業がソフトウェアの更新を「AI活用に最も重要な要素」と回答した。
  • AI活用は「導入」から「統合」へ
    • AIを単に導入する段階から、既存システムへ深く組み込むステージに移行しており、91%の大手企業が既にAIを統合済み、74%が今後1年で統合を倍増させると回答した。
  • セキュリティが成長の推進力に
    • モダナイゼーションとセキュリティ対策を連携させた企業は、高度なAI成熟度に至る可能性が4倍高い。
  • アップデートの遅れが企業に対する信頼を損なう
    • 「自社のインフラを信頼できる」と答えた割合は、リーダー企業と比べてラガード企業の方が約85%低かった。ラガード企業の大半は、セキュリティ侵害が発生した後に事後的な刷新に迫られている。
  • 多すぎる技術ツールに対する懸念はどの企業も共通している
    • 96%のラガード企業は技術スタックの複雑さに悩まされている。一方、85%のリーダー企業はツールの統合とシャドーIT(従業員が公式な承認プロセスを経ずに使用するITツールやサービス)の切り捨てを積極的に進め、迅速な移行を実現している。

 本調査は、Cloudflareが調査会社Qualtricsと共同で実施し、2025年6月〜7月、北米、EMEA、APAC(アジア太平洋)各地域の企業幹部2351人から回答を得た。対象は、従業員1000人以上の企業に勤務し、IT、セキュリティ、エンジニアリング領域などにおいて意思決定に関与する役職者だ。

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