現場の要望をうまく取り込むには
UC戦略を策定する際のポイント
ユニファイドコミュニケーション戦略を策定する上での最初のステップは、現在のビジネスプロセスを十分に理解し、クライアントの意見を戦略に織り込むことだ。
ユニファイドコミュニケーション(UC)戦略の主な目的は、コミュニケーションの手段にかかわらず、革新的なビジネスプロセスの実現を促進することだ。この前提に立てば、UC戦略を策定する上での最初のステップは、現在のビジネスプロセスを十分に理解し、クライアントの意見を戦略に織り込むことになる。
「モバイル化している社員は何人いるのか?」「現時点でコミュニケーションの妨げとなっているのは何か?」といった質問は、あらかじめ現状を把握する上で重要なポイントだ。UC戦略の策定担当者は、クライアントが抱えている問題を把握し、UCの戦略的プランニングでクライアントの業務遂行をどう支援するかを考えるために、クライアントの会社にしばらく常駐することを検討してもいいだろう。最初にしっかり調査を行ってビジネス上のニーズを洗い出せば、時間を節約でき、後で悔やまずに済むだろう。また、ビジネス上の問題を理解すると、アプリケーションやインフラ要素の優先順位も明確になるだろう。
次のステップは、クライアントに対してUCプロジェクトの目的と製品(またはサービス)のロードマップを示すことだ。プロジェクトの進め方としては、ビジネスインフラ全体を一気に変革するよりも、少しずつ改革を進めていく方がうまくいくことが多い。個々の成功事例を全社に周知することにより、混乱につながりそうな変更も円滑に導入できるだろう。「少し作ったら、その都度テストする」という戦略は、クライアントに喜ばれることが多い。小さなプログラムに参加することで、重要なフィードバックを提供する機会を得られるからだ。
後からベスト・オブ・ブリードの製品を追加するのを妨げることのないようにインフラ要素を選定することが、成功につながる戦略であることは繰り返し証明されている。プロセスの初期の段階で選択の幅を狭める必要はない。そんなことをすれば、インフラ面での制約のせいで後から特定の機能を追加できなくなって後悔することになるからだ。標準ベースのインフラ要素をできるだけ多く利用できるようにしておけば、後で苦労しなくて済む。
クライアントが業務機能を遂行するのに役立つと思える小さなプロジェクトを通じて信頼を獲得するというのも、実証済みの方法論である。例えば、それまでファクスで行っていた受注業務をUCに統合して見せれば、クライアントはその便利さを認めて大いに感謝し、自動化したい機能を次々と提案してくるようになるだろう。そうなればUC戦略は大成功だ。
本稿筆者のビル・トラッセル氏は、TheInfoProでネットワーキングと情報セキュリティを担当するマネージングディレクター。
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