Dockerで永続ストレージ(前編)
Dockerで永続ストレージを実現するDockerボリュームとバインドマウント
Dockerでも永続的なストレージが必要な場面が増えてきた。永続ストレージを実現する方法は複数あるが、最適な方法を選択するには幾つかの要件を考慮する必要がある。
コンテナはホットな話題であり。このテクノロジーで代表的なのが「Docker」だ。これを使うと、完全な仮想マシン(VM)ではなく軽量のプロセスセットとしてアプリケーションを展開できる。
Computer Weekly日本語版 2月21日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 2月21日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
Dockerは、アプリケーションイメージのライブラリ(Dockerハブ)、実行環境(コンテナエンジン)、ネイティブの「Swarm」と「Kubernetes」(ともにDockerクラスタ管理ツール)のサポートといった一連のオーケストレーション機能を組み合わせて、コンテナの迅速な開発を可能にするエコシステムを築いてきた。
当初コンテナは、恐らく数分または数時間ほどの短命なものと想定されていた。かつての典型的なユースケースは、マイクロサービスやWebベースのアプリケーションから構築されるアプリケーションだったからだ。
しかし、従来型データベースやNoSQLデータベースなど、寿命が長いアプリケーションもコンテナのエコシステムを使って展開できることが次第に明らかになってきた。
Dockerは典型的な3層アプリケーションからかなり複雑なWebネイティブのアプリケーションに至るまで、さまざまなシステムを構築できる可能性を秘めている。
テクノロジーの実装方法によって、データの耐障害性(レジリエンス)がアプリケーションに存在する場合と、インフラによって提供される場合がある。その結果、コンテナのインスタンス化全体で、データの可用性を確保するストレージレイヤーに永続性が必要であると分かった。
コンテナ技術が成熟するにつれて、他の要件も発生したことを忘れてはならない。開発が完了していない要件もあるが、今後時を追うごとに重要性が増してくるだろう。
- 永続性
永続性を備えるには、データが確実にコンテナの寿命を超え、さらには異なるホストとの間でもレジリエンスを維持することを保証しなければならない。アプリケーションに固有のレジリエンスが組み込まれていないか、あるいはコンテナが自動的にホスト間を移動する場合、これが不可欠になる。
- セキュリティ
アプリケーションのデータはどの方法で保護されるのだろうか。これには、暗号化と、各コンテナおよびその他の外部サービス(バックアップなど)からのアクセスを制御する際の要件が含まれる。
- パフォーマンス
各コンテナで使用するデータについて、入出力(I/O)のパフォーマンスをどのように管理するのか。I/Oスループットとレイテンシの管理について要件が存在する。
- 保護
データ保護はコンテナの世界でも適用される。これには、ドライブやメディアなどのハードウェア障害に対する物理的な保護と、大規模なインフラで障害が発生した際の復旧のしやすさが含まれる。
- モビリティー
複数の場所に分散しているデータの可用性の管理は、恐らく最も興味深い課題の1つになる。コンテナはプライベート(自社内)およびパブリック(クラウド上に構築した)のデータセンターで使用されるためだ。
Dockerボリューム vs. バインドマウント
ストレージとコンテナのオプションは、コンテナレイヤーでの使用目的によって異なる。
Dockerエコシステム内では、コンテナを実行するホストからストレージを調達できる。このストレージ空間は、新規作成されたファイルディレクトリ(コンテナの起動時に作成される)、またはホスト上に既に存在するディレクトリとして提供される。
前者の技法はDockerボリュームと呼ばれる。これは基本的にDockerが管理するディレクトリだ(通常は/var/lib/docker/volumesディレクトリにある)。
Dockerボリュームは、コンテナを開始する前にあらかじめ作成しておくこともできるし、複数のコンテナで共有することもできる。また、ボリュームプラグインを使用することもできるが、こちらの詳細については後述する。
2番目の選択肢は、ホストのディレクトリをコンテナへマッピングすることだ。この技法はバインドマウントともいう。
続きはComputer Weekly日本語版 2月21日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 2月7日号 キャッシュレス先進国の現実
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
5
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
6
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
7
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
8
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
9
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
-
10
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー