東芝ソリューション、製造業界のベストプラクティスをテンプレート化:NEWS
製造業界の基幹システムのカスタマイズ要件を分析し、共通機能をテンプレート化。PLMや調達システムなどを短期間で導入できる各種ソリューションとして提供する。
東芝ソリューションは11月6日、既存の製造業の顧客に導入してきたシステムから共通機能や導入手順を分析し、ベストプラクティスを基にテンプレート化した「モノづくりソリューションテンプレート」を11月から順次販売開始すると発表した。
同社によると、国内の製造業における基幹システムでは、欧米のパッケージをベースに導入企業の個別要件をカスタマイズして導入することが多いという。そこで同社は、これまで顧客企業に導入してきた、製品ライフサイクル管理(PLM)、統合業務パッケージ(ERP)、顧客関係管理(CRM)、調達などの基幹システムのカスタマイズ部分に着目して共通化できる機能をテンプレート化し、それらのテンプレート群を含めたソリューションを短期間で導入させる方法を開発した。
モノづくりソリューションテンプレートは、ソリューションの概要や適用分野、導入効果・導入の進め方を示す「ソリューションサマリー」、ソリューションの適用イメージや機能を提示する「デモシナリオ」、プロセスと機能のマッピングやその適用率を示す「フィット&ギャップテンプレート」、導入スケジュールや導入準備作業のガイドライン「導入プランテンプレート」の4つで構成されている。システム導入を検討している企業は、これらのテンプレートを活用することでソリューションの実現手段や方法、効果を確認できるという。
さらに、導入企業のビジネスプロセスやシステム化要求と、パッケージソフトウェアが提供する機能との適合率を調査・分析・評価する“フィット&ギャップ型”のシステム要件定義の作業時間の短縮にも対応。あらかじめテンプレート機能を組み込んだ業務プロセスとソフトウェア機能をマッピングした「チェックシート」と、実機で機能を確認できる「プロトタイプモデル」を1つにまとめることにより、仕様決定と導入評価などの作業工数が短縮化し、仕様の食い違いによる開発終了後の追加開発の発生を極小化できる。
モノづくりソリューションテンプレートは、業界別、製造傾向別など複数が用意されている。まずは11月に「量産設計PLMソリューション」を販売開始する。今後順次「受注設計PLMソリューション」「電子入札・見積ソリューション」「間接材調達ソリューション」「経営情報モニタリングソリューション」などをリリースする予定。3年間で60億円の販売を見込んでいる。
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