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経営者が納得するERP選定案の作り方:ERP成功のヒント【第2回】
導入するERPを最終的に決定するのは経営者だ。では経営者が納得するERP選定案を策定するにはどうすればいいのか。コストを中心とした選定案の作り方を解説する。
前回「ERP選定でIT部門がリーダーシップを発揮するには」は、ERPの選定プロセスとIT部門の役割について説明した。今回は、経営者(または経営層)が納得するERP選定案を作成するためにIT部門が何をすべきかについて解説する。
ERP選定は経営者が決定する
ERPプロジェクトがERP選定案を策定すると、通常は、稟議(りんぎ)や取締役会決議といった形を経て会社としてERP選定が正式に決定される。ERPの導入は、投資が多額になることや全社に影響を与えることから、どのような形式を採るにしても経営者の決裁が必要になる。つまり、経営者が納得しない選定案は会社としてのERP選定にはならないということである。従って、IT部門は経営レベルの意思決定を意識して選定案を取りまとめる必要がある。
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