特集/連載
失敗しないVMware災害復旧対策の見極め方:仮想マシンの災害復旧計画を策定する(後編)
仮想マシン(VM)の災害復旧として広く利用されているジオクラスタリング。その効果は選択したソフトウェアやソリューションに大きく依存する。
VM災害復旧のためのジオクラスタリング
前回の「VMwareで仮想マシンの遠隔フェイルオーバーを実現する唯一の選択肢」に続き、仮想マシン(VM)の災害復旧(DR)のベストオプションを紹介する。
現在、より洗練されたクロスサイト復旧を実現するさまざまなジオクラスタリング製品が利用可能だ。ジオクラスタリングは自動フェイルバックと自動フェイルオーバー、分散DRサイト、Raw Device Modeデータをサポートし、Virtual Centerを必要としない。
米Symantecの「Veritas Cluster Services」(以下、VCS)は、物理サーバからVM、VMから物理サーバ、VMからVMへのフェイルオーバーが可能だ。例えば、VCSは保護サイトの物理サーバをリモートサイトのVMに、あるいはその逆方向にフェイルオーバーできる。こうした機能は、米VMwareのソフトウェア「vCenter Site Recovery Manager」(以下、SRM)がデータセンターのニーズに応じてサポートしようとしていたものをはるかに超えており、十分検討に値するものといえるだろう。また、VCSはVMフェイルオーバーをサポートするとき、ESXサービスコンソールレベルで実行する。
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