任意の視点で“走りながら分析できる”BIの新たなアプローチ:なぜ企業は分析にExcelを使い続けるのか?
Excelの処理能力や使い勝手に不満を感じながらも、なぜ多くの企業はデータ分析にBIではなくExcelを使い続けているのだろうか。BIを有効活用できない背景と、新たなデータ分析のアプローチを探る。
BIから得たい収益向上の鍵を、BI導入前に求められるという矛盾
社内に蓄積される膨大なデータを、いかに企業経営に生かしていくか――昨今、この命題を受けてビジネスインテリジェンス(以下、BI)があらためて見直されている。だが現実には多くの企業がデータの分析にMicrosoft Excel(以下、Excel)を使っている。
TechTargetジャパンが2012年9月に会員読者を対象に行った「中堅・中小企業のBI導入意向に関するアンケート調査」でも、全体(N=198)の81.3%が「分析・データ活用業務にExcelを利用している」と回答。しかし「Excelでデータ分析する際の不満や課題」として、「データ量が多くなるとパフォーマンスが悪い」「リポートを作るまでに時間がかかる」などの声も上位に並んだ。
なぜ企業はこれらの不満を抱えながらも、Excelを使った分析を続けているのだろうか? その背景には、BIから期待する効果を得ることができていない現実がある。そしてBIを生かせない最大の原因とは、収益向上の糸口をつかむことがBI導入の目的でありながら、「データから知見を引き出すための分析軸」という収益向上の鍵を、BI導入前の要件定義時に要求されるという一種の矛盾にある。ではこの矛盾とは具体的にどういうものなのか? 従来型のBIを活用できない理由と、それを解決できるデータ分析の新たなアプローチを探る。
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