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ハイブリッドクラウドのビッグウエーブに乗れない企業の“じれったい気持ち”:スピードとコストは魅力だが……
一部のアプリケーションとシステムは社内で管理しながら、それ以外のデータ管理を外部のパブリッククラウドサービスに任せられるハイブリッドクラウドにCIOの注目が集まっている。だが、課題も少なくない。
米Lone Star大学のCIO(最高情報責任者)、リンク・アランダー氏が率いるITチームは、ハイブリッドクラウド環境に移行したことで大いに成果を挙げた。だが、オンプレミスからハイブリッドクラウドに移行する道のりは楽ではなかった。例えば、中核システムを完全には制御できない状態にうまく対応しなければならない。まれにサービスが中断されることもあるという。
「クラウド事業者の問題の解決ばかりに時間をかけてはいられない。けれども、手をこまねいて放っておくわけにもいかない。サービスを利用する以上、事業部門を支援する必要がある」(アランダー氏)。ITチームは、ビジネスに必要なアプリケーションを提供するだけでなく、サービスを仲介する役割も担うことになったわけだ。
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