クラウドの「見えないコスト」に気付いていますか?:業務で使うクラウドに必要な条件
IaaSを表面上の価格だけで選択すると、後で痛い目に遭いやすい。カタログだけでは見えない隠れたコストを考慮して、自社に合ったサービスを選ぶことが重要だ。
もともとクラウドサービスはゲーム系やWebサービスの運用基盤としての利用が多かったが、最近は安定性が求められる業務系システムでの採用も目立っている。
企業が業務系システムの基盤としてのクラウドサービスに着目する大きな理由は、魅力的なコストパフォーマンスにある。現に、クラウドを採用あるいは採用を検討している企業の多くが、利用目的として「コスト削減」を挙げている。
TechTargetジャパンが会員に対して行ったアンケートでも、1位が「ハードウェアの保守・調達コストの削減」(42.4%)で、3位が「システム構築・運用のコスト削減」(38.2%)となった。また、クラウドサービスの選択基準としても「ランニングコスト」がトップ(71.7%)となり、2位の「セキュリティレベル」(50.3%)よりも圧倒的に高い。「イニシャルコスト」(44.0%)も3位に食い込み、どの企業もTCOの削減を重視していることが見て取れる。
だが、単に料金だけで選択すると、後から思わぬ苦労を強いられかねない。一口にクラウドサービスといっても、その中身や使い勝手は大きく異なる。事業者によっては料金体系が複雑で、当初の想定を超え、出費がかさむこともある。そうならないためにもIT担当者はサービスについてよく知る必要があるが、サービスメニューが豊富で日々進化する大手サービスでは学習コストも大きい。
サポートを受けるためのハードルが高いというのもよくある話。また、マニュアルが英語で理解しづらい、請求書払いにできないといった悩みも、細かい話のようでいて、その対応に当たる担当者の負担は小さくない。ひとくくりにコスト重視といっても、実際の利用形態を鑑みた上で判断することが重要になってくるのだ。
本記事では、そうした思わぬ落とし穴を回避し、安心して利用できるクラウドサービスを選択するためのヒントを紹介する。
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