特集/連載
IoTで必要な演算能力を「クラウドHPC」で安く手にする:ハイパフォーマンスコンピューティングを自前で持つ意味とは
膨大な演算能力を消費するビッグデータやIoTの活用には、大がかりなHPC群が必要だ。クラウドサービスによって一般企業でもHPCのパワーが利用できるようになってきた。
最近、報道で見聞きする機会が増えてきたハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)は、特に新しい技術ではない。ただし、HPCを必要とするアプリケーションの用途はまだ限定的だ。現時点における企業の情報処理において、よほど処理速度を重視するワークロードでもない限り、HPCの使用する必要はない。
だが、ビッグデータやIoT(モノのインターネット)の活用が広がる中、HPCに適したワークロードは確実に増えている。特に、クラウド環境におけるHPC利用は、この先より大きな役割を果たすことになりそうだ。
クラウド環境ならばHPCのコストを引き下げてくれる。大規模なエンジニアリング企業や政府機関は別として、大半の企業にとってスーパーコンピュータにかかるコストは正当化できるものではない。だが、HPCサービスをパブリッククラウドでホスティングすることで、スーパーコンピューティングのコストは大幅に下がりつつある。また、パブリッククラウド事業者はより多くのHPCサービスを提供するようになっている。
併せて読みたいお勧め記事
HPCサービスも視野に入れたパブリッククラウド最新事情
- AWSとIBM SoftLayerのネットワークを比較 仕組み、特徴の際立つ違いとは
- 2015年の主要クラウド稼働率調査――トップはAWS、最下位は?
- 3つのシナリオで考える、AWSを低コストに使う方法
- パブリッククラウド別のコスト試算で分かった“衝撃の事実”
- インテルもビッグデータ志向へ、データセンター向け最新CPUの使いどころ
一般的なHPCアプリケーション
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.