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IoTで必要な演算能力を「クラウドHPC」で安く手にするハイパフォーマンスコンピューティングを自前で持つ意味とは

膨大な演算能力を消費するビッグデータやIoTの活用には、大がかりなHPC群が必要だ。クラウドサービスによって一般企業でもHPCのパワーが利用できるようになってきた。

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HPCは、8K動画コンテンツ編集といった高い処理能力が必要な“局地戦向けサーバ”として転用する場合もある《クリックで拡大》

 最近、報道で見聞きする機会が増えてきたハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)は、特に新しい技術ではない。ただし、HPCを必要とするアプリケーションの用途はまだ限定的だ。現時点における企業の情報処理において、よほど処理速度を重視するワークロードでもない限り、HPCの使用する必要はない。

 だが、ビッグデータやIoT(モノのインターネット)の活用が広がる中、HPCに適したワークロードは確実に増えている。特に、クラウド環境におけるHPC利用は、この先より大きな役割を果たすことになりそうだ。

 クラウド環境ならばHPCのコストを引き下げてくれる。大規模なエンジニアリング企業や政府機関は別として、大半の企業にとってスーパーコンピュータにかかるコストは正当化できるものではない。だが、HPCサービスをパブリッククラウドでホスティングすることで、スーパーコンピューティングのコストは大幅に下がりつつある。また、パブリッククラウド事業者はより多くのHPCサービスを提供するようになっている。

一般的なHPCアプリケーション

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